世界トップシェアを誇る協働ロボットメーカー「ユニバーサルロボット」が、2025年に新たに投入した完全新機種「UR15」。
これまでのURシリーズとは一線を画す、最速・高性能モデルとして注目を集めています。
本記事では、UR15のスペックや特徴を詳しく紹介し、今後の協働ロボット導入の選択肢としての可能性について解説します。

UR15とは?完全新モデルの位置づけ

UR15は、UR12eやUR30と同等の「動作半径1300 mm」を維持しながら、
「最大可搬重量17.5 kg」「最大TCP速度5 m/s」という驚異的なスペックを実現した新モデルです。
また、従来のモデルとは異なり、UR15は一から設計された完全新開発ロボット。
特に、速度・可搬重量・堅牢性の全てを高水準で両立しており、「高負荷」「高速」「省スペース」というニーズを持つ現場に最適です。
Universal Robots UR15スペック

- 可搬重量:15 kg(17.5 kg)
- 動作半径:1300 mm
- 据付面積(ベース直径):204 mm
- 本体重量:40.7 kg
UR15の注目ポイント
- URシリーズ史上最速:最大5 m/sのTCP速度を達成。サイクルタイム短縮に直結。
- 高可搬重量:通常姿勢で15kg、フランジ下向きで最大17.5kgの可搬に対応。
- 広い動作範囲と高剛性:1300mmのリーチにより多用途作業へ柔軟に対応。
- 優れた安全性:IP65準拠、EN ISO 13849-1 (PLd/Cat3)に適合。
- UR独自のOptiMove™搭載:動作最適化で振動低減・精度向上を実現。
UR15 ロボット本体 技術仕様表
項目 | 内容 |
---|---|
可搬重量(Payload) | 15 kg(通常)17.5 kg(姿勢条件付き) |
動作半径(Reach) | 1300 mm |
自由度(Degrees of freedom) | 6軸(回転ジョイント) |
標準TCP速度(Max TCP Speed) | 5 m/s |
位置繰返し精度(ISO 9283) | ±0.05 mm |
動作温度範囲 | 0 ~ 50℃ |
湿度 | 最大 90% RH(結露なきこと) |
騒音レベル | < 67 dB(A) |
IP等級(本体) | IP65 |
材質 | アルミニウム、プラスチック、スチール |
据付方向 | 任意方向 |
設置面積(Footprint) | Ø204 mm |
本体重量(ケーブル含む) | 40.7 kg |
ロボットアームケーブル長 | 6 m |
iCOM技研が考える、“現場に最適な自動化”とは

自動化において重要なのは、「技術の高さ」ではなく「運用との適合性」です。また、いくら高度な技術であっても、それが現場に合わなければ真の効果は生まれません。
協働ロボットは、ピッキング、積み付け、仕分け、検査などさまざまな工程で活用されています。さらに、既存の自動化設備の構成要素としても組み込むことが可能です。
私たちは、省人化と柔軟性のバランスを取る現場最適化型の自動化提案を強みとしています。