AMRメーカーの選定に悩んでいませんか?本記事では、2025年最新版の主要メーカーとその代表モデルを徹底紹介。
MiR、住友重機械、OTTO Motorsなどを中心に、製品概要・技術的特長・導入実績をわかりやすくまとめました。導入検討中の方に役立つメーカー比較リストも掲載しています。
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最新AMRメーカーと主要シリーズ
2025年現在、搬送ロボット市場はますます多様化しており、AMR(自律走行搬送ロボット)の選定は、導入現場の課題に合わせた精密なマッチングが求められます。
以下では、導入実績・技術力・シリーズ展開の豊富さに定評のある注目メーカーを順に紹介していきます。
MiR(Mobile Industrial Robots)「MiRシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://www.mobile-industrial-robots.com
製品概要:MiRシリーズは、SLAMベースの自律走行式AMRで、最大1,350kgまで対応可能な「MiR100/250/600/1350」などのラインナップがあります。初心者にも扱いやすい直感型UIが特長です。
独自技術・連携性:LiDAR+3Dカメラによる高精度認識、MiR Goでトップモジュールとの連携も容易。Universal Robotsとの親和性も高く、ISO3691-4安全規格に準拠。
実績・評価:Teradyneグループ傘下で、デンソーなどグローバル製造・物流企業に導入実績多数。世界中で高シェアを誇ります。

MiR製品カタログ
MiRについてのすべてがわかる総合カタログをぜひご活用ください。
住友重機械工業株式会社「KeiganALIシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://cyclo.shi.co.jp/keigan-amr/keigan-ali/
製品概要:KeiganALIシリーズは、API公開や多彩なオプションにより、柔軟なシステム連携が可能な自律移動ロボット(AMR)です。タブレット操作やプログラミング不要の直感的制御で、小規模現場からの導入にも適しています。
独自技術・連携性:
- SLAMベースの自己位置推定により、ダイナミックな経路変更に対応
- アタッチメントによる拡張性が高く、フォークリフトアダプタなどの取り付けにも対応
- MESやFA機器との連携も視野に入れた、エンタープライズ連動設計
実績・評価: - 幅広い業種の製造現場でPoC導入が進行中
- API公開により、現場ニーズに即したカスタマイズ設定が可能として評価されています
オムロン「LDシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://www.fa.omron.co.jp
製品概要:LDシリーズは、Adept買収を経て開発された工場内搬送向けAMR。最大100台の群制御対応が特長。
独自技術・連携性:自律走行・障害物回避機能に加え、ロボットと制御機器を統合したi-Automation戦略で柔軟運用を実現。
実績・評価:2022年ロボット大賞受賞。自動車部品や電子機器製造業に多数導入。

KeiganALI製品カタログ
KeiganALIシリーズについて仕様などまとめているカタログをぜひご活用ください。
Geek+(ギークプラス)「EVEシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://www.geekplus.com
製品概要:EVEシリーズは、棚搬送型AMRで、商品棚ごと移動するGTP(Goods to Person)型。
独自技術・連携性:クラウドWMS「Geek+ Nest」と連携。最適アルゴリズムによる在庫配置・搬送ルート制御を実現。
実績・評価:ナイキ、トヨタなどに導入。5年連続で世界シェアNo.1(調査会社Interact Analysis調べ)。
OTTO Motors「OTTOシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://ottomotors.com
製品概要:OTTOシリーズは、重量物搬送に特化したAMRで、最大1.9トン搬送対応の「OTTO 1500」などをラインナップ。時速7.2kmの高速搬送が可能です。
独自技術・連携性:LiDAR・3Dカメラ搭載、堅牢な金属ボディ、24時間稼働対応。タブレット操作で直感運用が可能です。
実績・評価:日本市場にも進出済み。OTTO Lifterなど自律フォークリフトの投入により、搬送自動化の幅を拡大中。
Locus Robotics「LocusBot」
会社サイト・詳細ページ:https://locusrobotics.com
製品概要:LocusBotは、物流倉庫のピッキング支援向けAMRで、作業者に追従しながら指示画面で効率的に作業支援を行う協働型AMRです。
独自技術・連携性:庫内マッピング機能、複数台連携対応、長寿命運用設計。6,000㎡のエリアを25台で効率運用可能。
実績・評価:DHLやGEODISなど世界250拠点以上、1万台以上導入。2023年に日本市場に本格進出。
Fetch Robotics「Freightシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://fetchrobotics.com
製品概要:Freightシリーズは、倉庫・工場向けの多目的AMRで、コンベヤ受取型や台車牽引型など多彩なモジュールとFetchCoreで構成。
独自技術・連携性:クラウド連携型運行管理(FetchCore)でドラッグ&ドロップ操作可能。Zebra Technologies買収後はバーコードやRFIDと統合。
実績・評価:DHLや日本の大手物流会社に導入。在庫管理・検品用途での実績あり。
ForwardX Robotics「Flex/Max/Apexシリーズ」
会社サイト・詳細ページ:https://www.forwardx.com
製品概要:「Flex」はピッキングAMR、「Max」は大型台車搬送、「Apex」はフォークリフト型AMRで最大1,500kg対応。
独自技術・連携性:ビジョンAI+LiDAR融合で高精度自己位置推定。クラウドFleet Managerで多数台制御。
実績・評価:中国・日本で1,000台以上導入。TCLなど大手メーカーでの採用実績あり。
ダイフク「FAVシリーズ」

会社サイト・詳細ページ:https://www.daifuku.com/jp
製品概要:FAVシリーズは、レーザー誘導式の高精度搬送AGV。リチウム電池採用で高稼働・高環境性を両立。
独自技術・連携性:全方向走行・柔軟なライン構成に対応。自動倉庫や仕分け装置との連携が可能。
実績・評価:国内AGV市場でトップクラスのシェア。トヨタグループなど大手工場に多数導入。
村田機械「Premexシリーズ」

会社サイト・詳細ページ:https://www.muratec.jp
製品概要:Premexシリーズは、クリーン環境・高精度搬送に強いAGV。低床型、牽引型、潜り込み型などラインナップ多数。
独自技術・連携性:スマートAGV+自動倉庫の統合システムを提供。クリーンルーム対応モデルも完備。
実績・評価:医薬品・半導体・食品業界などで広く導入。北米やアジアへも展開。
AMR・AGVメーカー一覧
以下の企業も注目の製品群を展開しています。現場規模や用途に応じて、選択肢を広げる際の参考にしてください。
- 株式会社エイテック「AGV-Xシリーズ」
- 株式会社オフィスエフエイ・コム「i-Cart」
- 株式会社シーイーシー「LogiPull」
- アイシン「AI-Cartシリーズ」
- 株式会社タカゾノ「Medicarシリーズ」
- 株式会社イシダ「I-PORTER」
- オークラ輸送機株式会社「CarryBee」
- マッスル株式会社「エレキャリ」
- 株式会社モリタホールディングス「M-FLAG」
- オプテックス株式会社「Navis」
- 株式会社グローバルアシスト「GAシリーズ」
- 株式会社スマートロボティクス「SR-AMRシリーズ」
- 株式会社トヨコー「Mighty Series」
- 株式会社マイクロテクニカ「NAVIMAN」
- 株式会社タカハタ電子「T-Line」
- 株式会社ミラクルソリューション「MR-Carrier」
- 株式会社日伝「AutoNaviシリーズ」
- 東洋電機製造株式会社「YOSHIROシリーズ」
- 株式会社アスカ「AS-AMR」
- 株式会社三機工業「Sanki-Mover」
- 株式会社北越メタル「Hi-Mover」
- 株式会社HCI「LogiHUBシリーズ」
- 株式会社東京精電「ロジステージシリーズ」
- 株式会社ラピス「RA-CARTシリーズ」
- AutoGuide「MAX-Nシリーズ」
- 三菱電機(明電舎)「AGVシリーズ」
- 日立産機システム「ICHIDAS Laser」
まとめ|AMR・AGVの選定は現場に合った“進化型メーカー”から
2025年は、AGVからAMRへのシフトがさらに進み、高度な群制御・多様なカスタマイズ対応・安全機能の標準化がトレンドとなっています。どのメーカーが自社の現場課題に合うのかを見極めるには、今回のようなメーカー横断比較が有効です。
AMR・AGV導入を成功させる第一歩は、“信頼できるメーカー選定”から。
ぜひ本記事を参考に、最新のロボット搬送ソリューションを選び抜いてください。