中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)の申請フロー解説

中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)の申請フロー解説

2025.10.10

いつもお世話になっております。iCOM技研 広報部です。

以前、弊社の協働ロボットパレタイザーは「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」の審査を通過し、製造事業者として登録されておりましたが、
このたび新たに、販売事業者としての登録も完了いたしました。

ただいまより、iCOM技研から協働ロボットパレタイズシステムを購入していただくことが可能となります。

そこで今回は、弊社の協働ロボットパレタイザー「i Palletizer R/S」を導入いただく場合を想定し、
本補助金の申請要件や申請の流れについて分かりやすく解説いたします。

「カタログ注文型」は、従来の補助金に比べて申請手続きが簡略化され、製品登録済みであれば導入が非常にスムーズに進む制度です。

弊社「i Palletizer R/S」は、いずれもこの制度に正式登録されており、販売事業者として電子申請のサポートから報告書作成まで一貫対応いたします。

中小企業の省人化・生産性向上に向けて、ぜひ補助金制度を活用した協働ロボット導入をご検討ください。

※また、本補助金の公募期間は、令和8年9月までです。申請には時間を要する場合があるためお早めのご相談をお待ちしております。

カタログ注文型とは

「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」は、人手不足の中小企業や小規模事業者が、国の認定する省力化製品を導入する際に、導入経費の最大50%が補助される制度です。

最大の特徴は、申請者自身が詳細な効果検証を行う必要がなく、あらかじめ国に登録された「省力化製品カタログ」から製品を選ぶだけで申請できる点です。

「カタログ注文型」は、従来の補助金に比べて申請手続きが簡略化され、製品登録済みであれば採択率も高く導入が非常にスムーズに進む制度です。

iCOM技研が製造・販売する「i Palletizer R(12.5kg可搬)」および「i Palletizer S(25kg可搬)」は、正式にカタログ登録された製品であり、補助金対象として申請することが可能です。

申請の全体フロー

省力化投資補助金<カタログ型>の全体の流れ

以下では、実際に「i Palletizer S」を例に、カタログ注文型補助金を活用した導入の流れを説明します。

STEP 1:製品の選定と事前相談

まず、お客様の業務内容や人手不足の状況に応じて、最適な製品を選定します。
たとえば、出荷や梱包の積み付け工程で重量物を扱う現場であれば、
可搬重量25kg・最大積み付け高さ2,200mmの「i Palletizer S」が適しています。

一方で、小型ワーク中心の現場には、12.5kg可搬の「i Palletizer R」が選択肢となります。

この段階で、弊社では以下を行います。

  • 現場状況のヒアリング(作業内容・スペース・段取り)
  • 製品構成案の作成
  • 見積書および仕様書の提示
  • 「省力化効果判定シート」の作成

なお、交付決定前に契約や発注を行った場合、その費用は補助対象外となります。

STEP 2:GビズIDの取得(お客様側)

カタログ注文型の申請はすべて電子申請システムで行います。
そのため、お客様(申請者)は事前にGビズIDプライムの取得が必要です。

発行には2〜3週間を要する場合がありますので、早めの手続きがおすすめです。
法人・個人事業主いずれでも申請可能です。

STEP 3:販売事業者(iCOM技研)との共同申請

iCOM技研は、本補助金の「販売事業者」として登録されています。
お客様と弊社が共同で電子申請を行う流れとなります。

  1. 弊社が販売事業者ポータルに案件を登録
     ・製品番号(例:PD-00001409)を選択
     ・お客様情報、見積金額、効果判定シートを登録
  2. お客様宛に申請招待メールが自動送信
     ・GビズIDでログイン後、以下の必要情報を入力

STEP 4:申請時に必要な情報・書類(漏れ注意)

区分提出者内容
会社情報お客様法人・個人区分、所在地、業種、代表者、担当者連絡先
人手不足の証明お客様以下のいずれか1点以上(必須)
① 平均残業時間30h超
② 従業員5%以上減少
③ 求人募集も未充足
④ 類似の人員不足事由
決算書類お客様直近2期分の損益計算書・1期分の貸借対照表
従業員名簿お客様常勤者名・雇用形態・給与支給総額の一覧
賃上げ特例申請時お客様賃金台帳・給与総額の推移資料
省力化効果判定シートiCOM技研導入前後の工数削減・生産性向上見込み
製品構成明細・見積書iCOM技研カタログ登録内容と完全一致していること

書類の欠落や不整合(例:決算書未添付、構成明細不一致)は不採択の主な原因です。
提出前に弊社で必ず内容を確認いたします。

STEP 5:審査・交付決定

申請後、事務局による審査が行われ、1〜2か月程度で採択結果が通知されます。
採択=交付決定とみなされ、通知後に正式契約・発注が可能となります。

なお、採択率は比較的高く(概ね60〜70%程度)、
製品の適合性・効果・計画の整合性が整っていれば通過しやすい傾向にあります。

STEP 6:導入・設置・実績報告

交付決定後、iCOM技研と契約を締結し、製品の納入・設置を実施します。
導入後は「実績報告書」の提出が必要です。

主な提出書類は以下のとおりです。

書類名内容
請求書・領収書顧客名義での支払い証明
納品書・設置写真登録構成の全要素(ロボット・架台・制御盤・安全センサ等)が確認できること
構成確認書カタログ登録内容と一致していることを証明

登録構成の一部でも不足している場合は、補助金が交付されません。
構成を変更せずに導入することが必須条件です。

STEP 7:補助金交付・効果報告

事務局による実績確認後、補助金がお客様名義の口座に直接振込されます。
その後、3年間にわたり「効果報告書」の提出義務があります。

報告項目:

  • 稼働率や作業時間の削減実績
  • 労働生産性(3年以上の向上計画の達成状況)
  • 賃上げ実績(該当企業のみ)

報告を怠ると補助金の返還対象となる場合があります。

3. まとめ

「カタログ注文型」は、従来の補助金に比べて申請手続きが簡略化され、
製品登録済みであれば導入が非常にスムーズに進む制度です。

弊社「i Palletizer R/S」は、いずれもこの制度に正式登録されており、
販売事業者として電子申請のサポートから報告書作成まで一貫対応いたします。

中小企業の省人化・生産性向上に向けて、
ぜひ補助金制度を活用した協働ロボット導入をご検討ください。

お問い合わせ先
iCOM技研株式会社 営業部
〒675-1367 兵庫県小野市敷地町811番地1
TEL:0794-70-8407
Mail:s-yamaguchi@icom-giken.com
URL:https://www.icom-giken.com

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