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段バラシとは?パレット積み替え?物流現場でよく使われる作業用語

パレット積み替えとは?
荷物をあるパレットから別のパレットへ移し替える作業のことです。物流現場で輸送効率や保管効率を高めるためによく行われます。
「段バラシ」とは?
「段バラシ」は「積まれた段ボール(荷物)をバラす作業」という意味の現場発の言葉です。倉庫業や建築現場などで使われる「バラす(ばらす)」という俗語から派生しています
パレットに積まれた段ボールなどの荷物を一つずつ取り外してバラす作業のことです。主に仕分けや積み替え、検品のために行われます。
移載とは?
移載(いさい)とは、ある場所から別の場所へ物を移して載せることを指します。
物流や製造の現場では、部品や製品を一時的に別の設備や搬送機器に載せ替える作業などに使われます。
パレット積み替え、段バラシ作業に潜む3つの課題
人的・時間的コストがかかる
段バラシは単純な作業に見えますが、1日数百個にも及ぶ物量の処理には複数人の作業者と多くの時間がかかります。人件費の増大とともに、現場の生産性に大きく影響します。
腰痛などの身体的負担
重い段ボールや袋物の繰り返し搬送は、作業者の腰や膝に大きな負担を与えます。結果として、健康面の問題や離職リスクが高まり、長期的な人材確保にも影響します。
積み間違い・配置ミスなどヒューマンエラー
手作業である以上、積みミスや仕分け間違いといったヒューマンエラーが避けられません。これが納品トラブルや作業のやり直しを生み、全体の効率を下げる要因となっています。
なぜ今「パレット積み替えの自動化」が必要なのか?
深刻化する人手不足と高齢化
物流・製造業では、若年層の人材確保が困難となり、高齢化が進行しています。このままでは、重労働を担う人材が年々減少し、現場が回らなくなるリスクが現実のものになります。
労災リスクの高まりと安全対策
重量物を持ち上げる作業は、転倒や腰痛などの労災リスクが高く、企業としても安全管理が強く求められます。自動化は、こうしたリスクを根本的に回避する有効な手段です。
省人化と効率化の両立を図る手段
限られた人数で現場を回すためには、「単純・重労働の自動化」が必須です。段バラシはその代表格であり、省人化と業務効率化の両方に効果を発揮する工程です。
段バラシを自動化するには?【デパレタイザー】
デパレタイザーが自動化のカギ
「デパレタイザー」は、パレット上に積まれた荷物をロボットが自動で取り出す装置です。
ロボットアームや3Dビジョン、AI画像認識などの技術を活用し、人手に頼らず荷物を効率的に取り出すことが可能になります。
詳しくは、以下のブログを参考すると理解が進みます。
現場のパレット積み替え自動化で得られる3つの成果
人員とその人件費の削減
パート社員1人あたりの月額給与:192,000円(@1,200円 × 8時間 × 20日)
扶養内で働ける上限時間(月):約71.5時間(※年収103万円以内の場合)
この業務量を扶養内でカバーするのに必要な最低人数:約2.24人
1名フルタイムで働かせると扶養を超えてしまうため、扶養内で運用する場合は最低でも3人近く必要になります。
パレット積み替え作業をすべて人手でカバーしようとすると、扶養内パートだけでは人件費と人員調整の負担が大きくなります。
【費用計算 例】
パート社員1人あたりの月額給与(192,000円)×12か月=2,304,000円/年
その他(採用費、教育費、保険、シフト調整費用など)=約1,500,000円/年
年間約400万は必要となります。自動化によってこの負担を軽減できる点は、経営的にも大きなメリットになります。
作業品質の安定化
ロボットによる自動化は、常に一定の動作精度で作業を行うため、積み付けのバラつきや取り違えなどのヒューマンエラーを防止できます。
これにより、積載の安定性や製品の取り扱い品質が向上し、現場全体の信頼性が高まります。
コストの面から見てもミスの対応をするために必要な残業代なども削減することが可能となります。
労災リスクの低減
重量物を持ち上げたり、かがんだ姿勢で作業を繰り返すことによる腰痛や転倒といった労災リスクを、自動化によって大きく軽減できます。
従業員の身体的負担が減ることで、健康面でのトラブルを防ぎ、安全で持続可能な職場環境の構築に繋がります。
現場が今すぐ取り組むべき理由
人手不足が加速する今、自動化の波に乗れない企業は競争力を失うリスクがあります。段バラシのような負担の大きい工程こそ、まず取り組むべき領域です。
様々な企業でパレタイザーやデパレタイザーなどの導入が進んでおります。
まずはパレット積み替え自動化の検討からスタートしてください
人手不足や作業効率に課題を感じている方は、まずはデパレタイザー導入の可能性を一緒に検討してみませんか?
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