近年、協働ロボットの市場が急速に拡大し、高性能モデルから低価格帯のモデルまで、多種多様なロボットが登場しています。このため、どのようなロボットを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。今回は、高性能ロボットと安価ロボットの違いや特徴、使い分けのポイントについて詳しく解説します。
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高性能ロボットの特徴
トルクセンサーによる高度な制御
高性能ロボットには高感度なトルクセンサーが搭載されていることが多いです。これにより正確な力加減や動作制御・力の受け流しが可能です。また、障害物との接触や負荷変動にも柔軟に対応できます。そのため、複雑な作業や高リスクな作業環境に適しています。
柔軟に作業を切り替えられる
高性能ロボットの特徴の一つに高い柔軟性が挙げられます。ツールが変わるたびにプログラムを作成する必要がありません。このように、自動化していた作業から別の作業・加工に代わってもすぐに対応できます。詳しくはこちら
長期的な投資効果
初期コストは高額ですが、耐久性や多様な用途への対応力があります。そのため、長期的には効率的な選択となります。例えば、自動車製造や医療機器製造のように、継続的な高精度作業が求められる現場で特に効果を発揮します。
安価ロボットの特徴
低コストで導入可能
安価ロボットは、初期投資を抑えつつ、自動化を実現するためのエントリーモデルとして最適です。特に、スタートアップ企業や中小企業において、コスト削減を目的とした導入が進んでいます。
協働ロボットの機能は装備
安価なロボットも、安全柵を必要としないといった協働ロボットとしての機能は装備されています。そのため、人と協働作業が求められる簡単な作業の自動化に最適なロボットとなっています。
高性能ロボットと安価ロボットの比較表
項目 | 高性能ロボット | 安価ロボット |
---|---|---|
価格 | 400万~ | 50万~ |
用途 | 高精度作業、複雑なプロセス | 単純作業、繰り返し動作 |
保守性 | 代理店があり、 保守サポートも充実 | 代理店がなく、保守サポートが得られない |
柔軟性 | 多品種生産や変化する環境に対応可能 | 限定的(用途や機能が固定されやすい) |
どのように協働ロボットを選ぶのか?
高精度ロボットや安価ロボットがあり、どのようにロボットを選ぶのか?選定を間違えると自動化が失敗に終わることも考えられます。
自動化する工程に適しないロボットを選定すると?
協働ロボットには、様々な種類があります。自動化する工程に見合わないオーバースペックなロボットを導入すると採算が合わないこともあります。また、安価なロボットでは、求められる品質をクリアできない場合もあります。
導入する工程によって使い分けることが重要
導入効果を最大化するためには、適材適所が求められます。要件定義をしっかりと行い、自動化する工程に求められるのは何かを明確にしておく必要があります。
ロボット選定時のポイント
用途と目的を明確化: 作業の精度や速度、対応範囲を整理します。
予算に応じた選択: 初期投資だけでなく、運用コストも含めて検討します。
環境や条件に合致: 温度や湿度、作業スペースなどを考慮します。
将来的な拡張性: 今後の業務拡大に対応できるロボットか確認します。
まとめ
高性能ロボットと安価ロボットは、それぞれに特化した特徴があり、適材適所で活用することで自動化の効果を最大化できます。導入を検討する際は、現場のニーズや予算を明確にし、必要な性能を備えたロボットを選ぶことが重要です。自動化を進める中で、最適なロボットを選定し、効率的なシステムを構築しましょう。
豊富なラインナップから最適な自動化を提案
ユニバーサルロボットやファナック、AUBOを取り扱っております。自動化の内容に合わせて、最適な協働ロボットシステムをご提案させていただきます。また、協働ロボットの販売からソフトウェア開発、ロボットスクールまで行っています。そのため、安心して導入していただくことができます。
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