レーザー溶接機を組合せた協働ロボット導入事例

レーザー溶接機を組合せた協働ロボット導入事例

溶接 2025.06.03

今回の協働ロボット導入事例は、従業員約 40 名の産業機械製造メーカーが UR20 協働ロボット と中国製レーザーを組み合わせ、わずか数か月で レーザー溶接の自動化を実現した事例をご紹介します。

キーワードは 「協働ロボット レーザー溶接」「少量多品種 自動化」。現場の課題から導入プロセスまでを詳しく解説します。

レーザー溶接システム導入 企業プロフィール

大阪市に拠点を置くK工業は、乾燥装置のリーディングメーカーとして知られています。乾燥装置は国内トップシェアを誇り、食品・医薬・電子材料など多様な分野で導入されています。

全装置がオーダーメイドで、技術者による丁寧な対応と環境配慮型の製品開発が支持されています。

項目内容
社名K工業(匿名希望)
所在地大阪
主な事業化学装置の製造・販売
特長完全オーダーメイド、国内トップシェアの乾燥装置
強み数精鋭の技術者、高品質、環境対応の開発姿勢

導入の背景

課題① レーザーを溶接機を購入したが有効活用できていない

課題② 手溶接では品質と外観にバラつき

課題③ 協働ロボットのノウハウがない

レーザー溶接での課題解決に向けたアプローチ

レーザー溶接機と協働ロボットを組み合わせた動作テスト

WEB打ち合わせにてテストの内容を打ち合わせを実施

その際に、レーザー溶接のハンドトーチを取り付けた仕様で自動化を行いたいという希望がありました。

自動化に必要な動作は直線と円弧です。

レーザー溶接テストイメージ図

ハンドトーチは母材と接触が必要であるため、ワークの形状に合わせた動作をしなければなりません。

レーザー溶接ハンドトーチ

また、溶接中に歪みが発生するため、ロボット溶接にとってかなり難しい状況となります。

レーザー溶接機を iCOM 技研 に送付いただき、ハンドトーチブラケット+UR20で溶接テストを検討しました。

iCOM技研にて立ち合いを行い、「これなら使える!」ということでレーザー溶接システムの注文をいただきました。

レーザー溶接システム構成のポイント

項目仕様
協働ロボットUR20(可搬:25kg リーチ:1750㎜)
レーザー溶接機FANATEC 4.0 PRO(2000W)
ハンドトーチブラケット
ロボット架台
溶接対象材質SUS304

導入プロセスとスケジュール

10月 HPよりお問合せ、自動化に関するヒアリング

12月 実機を用いたレーザー溶接のテストを発注いただきました

1月 テスト立ち合い

2月 溶接システム注文

3月 システム製作、 ロボット検査

5月 立ち合い(1日)

   操作トレーニング(2日)

   現地立ち上げ、実機操作トレーニング、検収(1日)

レーザー溶接システム_組み立て
ロボットトレーニング
レーザー溶接システム_研修
協働ロボットレーザー溶接システム

導入後の効果

遊休機:実働開始し、さらに協働ロボットと組み合わせた自動化を実現

ロボットオペレータ:0 名 → 4 名(3 日間のトレーニングで習得)

まとめ

K工業様はお問合せから約6か月で協働ロボット導入が完了しました。

有効活用できていなかったレーザー溶接機と協働ロボットを組み合わせて、少量多品種での溶接自動化を始動しました。

iCOM技研にて協働ロボットのトレーニングを実施し、ロボットオペレータとして4名方が修了しました。

これからK工業様の現場でプログラミングを実施し、レーザー溶接の自動化を進められます。

K工業様と同じような自動化をご検討の方は、HPまたはお電話にてご連絡ください。

お問合せお待ちしております。

iCOM技研株式会社:0794-70-8407

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