協働ロボットで世界シェア1位のユニバーサルロボットが製品ラインナップを刷新し、新たにUR7eが5月16日に受注開始されました。それに伴い、UR5eは、UR7eの登場により置き換わる形で販売終了しました。
本ブログでは、UR7eのスペックを解説していきます。また、現在のユニバーサルロボット社の製品ラインナップも併せて紹介していきます。

目次[]
Universal Robotsが製品ラインナップ更新の背景
近年、自動化需要が多い溶接や研磨作業の自動化では、その精度の高さからユニバーサルロボットの需要が高まっています。そのため、溶接や研磨作業の自動化需要に応えたのではないかと推測できます。
UR5eからUR7eの主な変更点
UR5eは、UR7eの登場により置き換わる形で販売終了しました。主な変更点は、可搬重量が5kgから7.5kgにアップしたことです。
項目 | UR5e | UR7e | 変更点・特徴 |
---|---|---|---|
可搬重量 | 5 kg | 7.5 kg | 2.5 kg増加(+50%):中量作業への対応力が向上 |
標準TCP速度 | 1 m/s | 4 m/s | 4倍高速化:サイクルタイム短縮・スループット改善に貢献 |
- UR7eはUR5eと同じリーチと重量ながら、可搬重量が7.5kgに強化されており、中程度の負荷用途に柔軟対応可能です。
- 精度はUR5eと等の±0.03mmと高いまま、トルクセンサや高機能安全機能が追加され、用途の幅が広がっています。
Universal Robots UR7eスペック

- 可搬重量:7.5 kg
- 動作半径:850 mm
- 据付面積(ベース直径):151 mm
- 本体重量:20.6 kg
UR7e ロボット本体 技術仕様表
項目 | 内容 |
---|---|
可搬重量(Payload) | 7.5 kg(16 lbs) |
動作半径(Reach) | 850 mm(33.5 in) |
自由度(Degrees of freedom) | 6軸(回転ジョイント) |
位置繰返し精度(ISO 9283) | ±0.03 mm |
標準TCP速度(Max TCP Speed) | 4 m/s |
動作温度範囲 | 0 ~ 50℃(32 ~ 122°F) |
湿度 | 最大 90% RH(結露なきこと) |
騒音レベル | < 65 dB(A) |
IP等級(本体) | IP54 |
材質 | アルミニウム、プラスチック、スチール |
据付方向 | 任意方向(Any orientation) |
設置面積(Footprint) | Ø151 mm |
重量(ケーブル含む) | 20.6 kg(45.4 lbs) |
ロボットアームケーブル長 | 6 m(236 in) |
iCOM技研が考える、“現場に最適な自動化”とは

自動化において重要なのは、「技術の高さ」ではなく「運用との適合性」です。いくら高度な技術であっても、それが現場に合わなければ真の効果は生まれません。
協働ロボットは、ピッキング、積み付け、仕分け、検査などさまざまな工程で活用されており、既存の自動化設備の構成要素としても組み込むことが可能です。
私たちは、省人化と柔軟性のバランスを取る現場最適化型の自動化提案を強みとしています。