2024年9月から受注を開始する、ファナックの世界初の国際規格防爆塗装協働ロボットについて、概要とメリットを紹介していきたいと思います。

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防爆塗装協働ロボットの概要
CRX-10iA/L Paint

可搬重量 | 本体重量 | 繰り返し精度 | 作業半径 |
10kg | 45kg | ±0.04 mm | 1418mm |
防爆仕様の重要性
自動車工場や化学工場では、引火性ガスや蒸気が作業環境内に存在するため、これにより火災や爆発の危険があります。このような環境では、電子機器やロボットの火花が重大な事故の原因になってしまいます。したがって、これらの環境では防爆仕様のロボットや設備が必要になってきます。
防爆協働ロボットの優位性
現状における塗装作業の問題
・人による塗装:人にとっては過酷な環境での作業になるため、効率・安全性のどちらも不十分。
・産業用ロボットによる塗装:高い効率で作業できるものの、巨大なロボットと、それらを囲うケージが広いスペースを占有してしまう。また、人との協働はできない。即座にカスタマイズできるほどの自由度はなく、変更にコストがかかる。
人とロボットの協働による効率化
協働ロボットは人間と一緒に働くことができるため、作業環境や工程に応じて柔軟に運用することが可能です。例えば、複雑な形状の部品や塗装が難しい場所では、人間と協働しながら効率的かつ、安全を確保しながら作業をサポートできます。
簡単なティーチング
専門知識のない作業者でも簡単に動作をティーチングできます。異なった塗装作業、変更に迅速に対応が可能です。
省スペース
力感知技術により、緊急停止などの安全機能があるので安全確保のためのケージが必要ありません。そのため小さなスペースで作業でき、人との協働作業に適しています。また自由にレイアウトの変更が可能になっています。
まとめ
この防爆塗装協働ロボットは、塗装作業の効率化・安全性向上に対する革新的なソリューションです。協働ロボットと組み合わせることで産業ロボットにはない柔軟性と協働性を獲得しました。
このような新たな可能性を提供する協働ロボットと、その自動化システムには今後も注目していく必要があります。
参考文献
iCOM技研の取り組み
iCOM技研はSIer事業を展開しており、協働ロボットシステムの導入を行っています。弊社は、協働ロボットの販売からソフトウェア開発、ロボットスクールまで行っています。2024年からAI開発にも取り組み始めました。
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