【京セラ】極小物体のAI測距カメラ

【京セラ】極小物体のAI測距カメラ

AI 2025.02.19

京セラが11月11日に発表した、極小物体、透明、反射に対応できるAI測距カメラについて紹介していきます!

AI測距カメラとは?

従来の測距(ステレオ)カメラ

テレオカメラは、人間の両目のように2つのカメラを使って物体を撮影し、距離情報(奥行き)を得る仕組みです。この技術はステレオビジョンとも呼ばれ、主に2つのカメラの視差を計算することで奥行き情報を取得します。視差とは、左右のカメラで撮影された画像の中で同じ物体が写っている位置のずれを指します。このずれを利用して、三角測量の原理に基づき、物体までの距離を計算します。

デメリット

  • 遠距離、近距離での精度の低下
  • 光沢の反射,透明な物体などで対応点のマッチングが難しくなると計測誤差が発生する

…など

AI測距カメラ

AI測距カメラは、1つのイメージセンサーに2枚のレンズを並べた独自のステレオカメラ構成を採用し、10cmまでの超近距離計測を実現。さらに、AI技術により、光沢のある物体、半透明な物体、テクスチャの少ない物体など、従来のステレオカメラが苦手とする対象も高精度に距離計測可能です。

https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2024/002590.html

協働ロボットに活用できる?

AI測距カメラは協働ロボットと連携し、製造現場や工場での作業効率と品質向上を実現します。10cmまでの超近距離計測が可能なため、精密部品の組立や配置が正確に行えます。また、AI技術により光沢のある物体、半透明な素材、テクスチャの少ない物体など、従来のステレオカメラが苦手とする対象でも高精度な距離計測が可能です。主な活用例は以下の通りです

  • 自動検品ラインで透明包装製品を正確に選別
  • 部品供給工程で金属部品の正確な配置を支援
  • 溶接作業で部品位置を高精度に検出

さらに、作業者や障害物との距離を正確に測定し、ロボットの動作を安全に制御することで、人とロボットの協働作業における安全性向上にも寄与します。

まとめ

製造現場の深刻な人材不足を背景に、AIやロボットを活用した自動化が急速に進展しています。これまで自動化が難しかった分野でも、協働ロボットの柔軟性や安全性を活かすことで新たな解決策が求められています。今後、協働ロボットとAIは人と共存しながら、効率化と労働力の補完を実現する重要な役割を持つかもしれません。

参考文献

iCOM技研の取り組み

iCOM技研はSIer事業を展開しており、協働ロボットシステムの導入を行っています。弊社は、協働ロボットの販売からソフトウェア開発、ロボットスクールまで行っています。2024年からAI開発にも取り組み始めました。

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