近年の少子高齢化に伴い、様々なものづくりの現場で職人不足が問題となってきています。人材が安定しない、技術の伝承ができていないなど様々な現場の声をよく耳にします。そんな問題を解決するロボットとして近年注目されているのが協働ロボットです。
今回は、電子デバイス産業新聞の記事から協働ロボットの市場動向について紹介していきます。
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2024年7~9月期の業績
アメリカ・マサチューセッツ州に本社を構えるテラダインの2024年7月~9月期の業績が発表されました。協働ロボット大手のユニバーサルロボット(以下URと表記)の製品を扱うロボティクス部門で堅調な成長を見せました。売上高は、前年同期比3%増の3080万ドルを記録しました。
24年1~9月期におけるロボティクス部門の売上高は、前年同期比8%増の2億6700万ドルとなっています。また、URにおける売上高は、前年同期比50%以上増となっています。
成長の要因は高可搬協働ロボット
UR社の売上高急伸は、高可搬協働ロボットの需要が高まっている事が要因として挙げられる。1~9月期に出荷した全製品売上高の16%が高可搬製品であったと書かれています。
高可搬の協働ロボットが求められる理由
高可搬な6軸ロボットとしてまず浮かぶのは産業用ロボットではないでしょうか?
高可搬を求めるのであれば、産業用ロボットでも良いのではないでしょうか?
産業用ロボットと協働ロボットには得意不得意がある!
高可搬協働ロボットが急伸したのはなぜ?
従来、協働ロボットは可搬重量が20kg以下であるために可搬重量が足りないといった問題がありました。
従来の問題例
- 30kgのワークに可搬重量50kgの産業用ロボットではオーバースペック過ぎる
- 協働ロボットは教示作業が簡単でワークが変わってもすぐに対応できるが可搬重量が足りない
このように、可搬重量が足りないことにより、自動化できずにいた産業がありました。しかし、協働ロボットの可搬重量向上により自動化の幅が広がりました。そのため、協働ロボットの高可搬モデルが総出荷台数のうち16%を占めたのだと推測します。
ユニバーサルロボットの高可搬協働ロボット
UR20
・可搬重量:20kg(ソフトウェアのアップデートにより25kgに向上可能)
・動作半径:1750mm
・据付面積:直径245mm
・本体重量:64kg
UR30
・可搬重量:30kg(ソフトウェアのアップデートにより35kgに向上可能)
・動作半径:1300mm
・据付面積:直径245㎜
・本体重量:63.5kg
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