近年、少子高齢化による人材不足や、作業者の負担軽減を目的としてパレタイザーの導入が進んでいます。しかし、パレタイザーにも様々なな種類があり、それぞれに強みがあります。しかし、工程に合ったパレタイザーを導入できなければ、自動化自体が失敗してしまいます。
今回は、機械式パレタイザーと協働ロボットパレタイザーを徹底比較していきます。

目次[]
パレタイザーとは?
機械式パレタイザーとは何か?
ロボットアームやコンベアなどを組み合わせたシステムで、製品をパレットに積み付ける作業を自動化する装置です。段ボール箱を一段ずつ積み付けパターンで並べてから、スライドさせてパレットに積み上げます。そのため、大量の製品を短時間で処理することが可能です。
また、事前に決められたパターンで正確に積み上げられるため、同じサイズや形状の製品を大量に取り扱う現場で利用されています。一方で、機械式パレタイザーは柔軟性に欠けるため、異なるサイズや形状の製品を同時に扱うのが困難です。
そのため、頻繁に生産品目が変わる現場では、パレタイザーの設定変更や再調整が必要になり、作業効率が低下することがあります。
協働ロボットパレタイザーとは?

協働ロボットパレタイザーの大きな特徴は、人との協働作業が可能な点です。また、3パレットの積み付けに対応できます。そのため、パレットの交換時も作業を止める事はありません。
機械式に比べて柔軟性が高く、異なる形状やサイズの製品を扱えます。
たとえば、製品ごとに異なる配置パターンを事前にプログラムしておけば、同じパレタイザーで複数種類の製品を処理することが可能です。さらに、ロボット式は人間の腕のような動きを再現できるため、壊れやすい製品や形が不安定な荷物を安全に積み上げられます。
機械式パレタイザーと協働ロボットパレタイザーの比較ポイント

装置の移動は可能か?
機械式パレタイザーの場合
機械式パレタイザーは、装置自体が非常に重いため移動が大変です。設置場所が重量に耐えられるか確認しておく必要があります。また、アンカー打ちが必要であるため装置の移動が難しいと言えます。
協働ロボットの場合
一方、協働ロボットパレタイザーの場合、装置の移動は非常に容易です。ロボット架台に車輪が備え付けられています。そのため、作業者1名でも動かすことができます。作業の置き換え時の移動がスムーズに行えます。
作業速度と効率性
機械式パレタイザーの場合
単一製品を事前に決められたパターンで正確に積み上げられるため、同じサイズや形状の製品を大量に取り扱う現場で利用されています。一方で、機械式パレタイザーは柔軟性に欠けるため、異なるサイズや形状の製品を同時に扱うのが困難です。
協働ロボットパレタイザーの場合
機械式に比べて柔軟性が高く、異なる形状やサイズの製品を扱えます。たとえば、製品ごとに異なる配置パターンを事前にプログラムしておけば、同じパレタイザーで複数種類の製品を処理することが可能です。さらに、ロボット式は人間の腕のような動きを再現できるため、壊れやすい製品や形が不安定な荷物を安全に積み上げられます。
パレット対応数
機械式パレタイザーの場合
機械式パレタイザーは、コンベア1つにつき1台のパレタイザーが基本です。対応するパレットも1つとなっています。同じ製品を高速で積み付ける際に、機械式パレタイザーの強みが発揮されます。
協働ロボットパレタイザーの場合
協働ロボットパレタイザーは、3つのパレットに対応しています。そのため、パレットの交換時も作業を止める事はありません。
また、対応できる商品品目も多いのが特徴です。2ラインのパレタイズにも対応することができます。さらに、協働ロボットは協働作業が可能であるため、人と作業のすみ分けがしやすいです。
iCOM技研の協働ロボットパレタイザー

弊社の協働ロボットは標準パッケージで複数レーンのパレタイジングに対応しています。また、独自のソフトウェアにより、他社より教示作業を非常に簡単に行う事ができます。
ティーチングが簡単にできるので、エンジニアに依頼する必要なく、現場の作業員で対応できるようになっています。また、いCOM技研では、ロボットスクールも運営しており、安心して導入していただくことができます。
iCOM技研の基本パッケージ | 他社 | |
可搬重量* | 35㎏ | 35㎏ |
品種登録 | 無制限 | 10個まで |
ハンド切り替え | 〇 | オプション対応 |
積み付け高さ | 2300㎜ | 1900㎜ |
多品目積み付け | 〇 | × |
協働ロボットパレタイザー導入事例
パレタイザーの展望
近年、AIを協働ロボットに搭載し、自動化の幅を広げる取り組みがなされています。AIにより、検知や品質検査の精度が飛躍的に向上します。ランダムで流れてくる製品を検知し、その製品に合った積み場所、積み方でパレタイズできる未来も遠くありません。協働ロボットは、新しい技術が出た際に対応する拡張性が非常に高いもの魅力の1つと言えます。