【協働ロボット】積み付け設定を使いこなそう!

【協働ロボット】積み付け設定を使いこなそう!

パレタイザー 2025.02.06

協働ロボットがパレタイジングを行う際の積み付け設定(放し方)について解説していきたいと思います。

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積み付け設定とは

積み付け設定とは、協働ロボットが製品をパレットに積み込みを行う際に、ハンドが製品を放す設定のことです。同時に複数の製品をピッキングして積み込む際はこの設定が必要になります。

この設定をうまく使いこなせないと、自動化による効率化がうまく達成できないといった問題が発生する場合があります。

一般的な積み付け

問題点

一般的な積み付け方には3つの問題点があります。

まず1つ目は、ロボットの往復数が増えるということです。同時に3つの製品を運べるが、すべて同時に積みこむことしかできない場合、1つや2つだけの製品スペースに積み込みをしたい場合でもロボットが1往復する必要があり、効率が低下してしまいます。

積み付け設定例1

2つ目の問題点は、パレットに積み込める製品の数が減ってしまうことです。製品の大きさにもよりますが、複雑な並べ方ができない(効率がかなり低下する)ので、それに応じて積み込める製品の数が減少してしまう恐れがあります。

積み付け設定例2

最後は、積み方の自由度がなくなることです。数種類あるパレットの積み方ですが、荷崩れを防ぎ、品質を保つために非常に重要な要素の1つです。段ボールの形状やサイズごとにカスタマイズできないと事故の原因にもなりかねません。

積み付け設定を行ったパレタイジングの紹介

吸着パットを用いたパレタイジングの場合、2つの製品を同時に吸着し、積み込めます。また、1つだけを積み、別の箇所にもう1つを積むこともできます。

積み付け設定ができるメリット

この設定を行うメリットは、アームがラインとパレットを往復する回数を減らすことができるので、効率を落とすことなく積み込み作業を続行することができます。パレットに製品を最大限積み込むために複雑な積み方になった場合でも、複数個同時に運び、1つずつ積んでいくことができます。

積み付け設定例3

積み付け設定をおこなった協ロボ導入事例

まとめ

一般的な吸着型のロボットハンドを用いたパレタイジングでは、放し方は効率を高める上では欠かせない要素の一つです。協働ロボットによっては、カスタマイズ性が低いもしくはオプション対応などでコストが高くなってしまうケースも存在します。こういった視点からも選定を行っていくとさらなる効率化に取り組むことができます。

iCOM技研の取り組み

iCOM技研はSIer事業を展開しており、協働ロボットシステムの導入を行っています。弊社は、協働ロボットの販売からソフトウェア開発、ロボットスクールまで行っています。パレタイジングの積み付け設定も作業者が簡単にティーチングできる標準パッケージを搭載しております。2024年からAI開発にも取り組み始めました。

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