近年、製造現場における省人化は急務の課題となっています。特に、研削・研磨業界では、人手不足や熟練工の高齢化が大きな問題となっています。その解決策として注目されているのが研磨の自動化です。
今回は、研磨作業を自動化するメリットについて解説していきます。
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研磨作業の課題
製品の表面状態を作りこむような場合には、非常に長時間の加工時間を有します。研磨作業が生産工程の中で最も研磨に時間が掛かっているような事例を多く見かけます。
例えば製函物で外観品質要求の高い製品は、生産原価である職人の工数がかさみ、利益率が低くなってしまう事もあります。また、研磨作業は製品の質にかかわることから特定の人しか作業出来ないということもあり、欠員や退職等を理由に加工品質を維持出来なくなるというリスクもあります。
実際に品質要求が高くない研磨でも、全て人の手で作業をしている企業が圧倒的に多いのが現実です。
研磨ロボットで工程を標準化
弊社は、解決策として研磨の自動化を提案しています。研磨作業には様々な課題がありますが、自動化を行う事で解決できます。
産業用ロボットで研磨を自動化
産業用ロボットは、高出力で素早く作業を行う事ができます。特徴としては、重さが数百kgの加工物でも運ぶことができる点です。
産業用ロボットは高可搬なロボットですが、研磨作業ではオーバースペック過ぎる場合があります。また、産業用ロボットは、安全柵やラインの整備など多くの設備投資を必要とします。
そのため、研磨の自動化は協働ロボットで行う事をお勧めしています。
協働ロボットで研磨を自動化
協働ロボットはその名の通り、人と作業可能な産業用ロボットです。研磨の品質を確認しながら、また省スペースでの導入が可能です。以下で、協働ロボットのメリットを紹介します。
協働ロボットで研磨を行うメリット
品質の一定化:
研磨作業は、製品の仕上がりを大きく左右させます。人が作業を行うと品質にバラつきがでます。品質を一定に保ち、再加工や不良品が減少するため、材料コストの削減も期待できます。
省人化によるコストの削減:
研磨作業に従事している人数を減らすことができ、人件費等の削減が可能です。人件費削減により、製造コストを引き下げ利益率拡大につなげることができます。さらに、研磨初心者でも研磨を行う事ができるため労働不足も解消することもできます。
生産性向上
近年、重労働な作業は人員を確保することは困難になりつつあります。また、ロボットは長時間作業できるため生産性を向上させることができます。
協働ロボットで研磨を行うデメリット
協働ロボットは、人手不足解消や作業効率向上など多くのメリットがあります。しかし、同時にいくつかのデメリットも存在します。
初期投資費用
ロボットを導入するには、ロボット本体、コントローラー、周辺機器など、多額の初期投資が必要です。中小企業にとっては、導入コストが大きな負担となる場合があります。
保守管理
ロボットは、定期的なメンテナンスや修理が必要となります。専門知識を持った技術者が必要です。弊社では、定期的に保守管理を行うサービスもございます。
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