今回は、兵庫県加東市にある有限会社フジイ研磨様の工場を見学してきました。最新の機械設備で繊細な金属加工を行うフジイ研磨様の魅力をお伝えします。
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有限会社フジイ研磨とは
機械加工会社
有限会社フジイ研磨は、兵庫県加東市に本社を構える機械加工会社です。
1970年に設立され、マシニング加工やNC旋盤加工を専門とされております。
高品質な製品を提供することを目指し、ISO9001認証も取得しています。
小ロットから量産まで幅広く対応
フジイ研磨は、少ロットから量産まで幅広く対応可能で、細かいオーダーにも柔軟に対応しています。また、最新の機器や協働ロボットを積極的に導入し、自動化を進めています。これにより24時間稼働を実現し、人手不足の問題に対応しています。
3Dプリンターや3Dスキャナーにも対応
3Dプリンターや3Dスキャナーを導入しており、新たなものづくりの視点にも着目しています。
工場内部紹介
ロボット活用した工作機械ライン
工作機械ラインでは、単純作業であるローディング・パレタイジング・マシンテンディングを協働ロボットが実際に作業中でした。協働ロボット(ファナックCRX)を購入して設置するだけではなく、オリジナルのハンドや配置の工夫が施されており、24時間稼働ができる体制が整っている状況でした。
ターニングセンタ
フジイ研磨様のターニングセンタは、最新の技術と高い精度が強みであるDMGMORI製の機械が中心です。金属加工で多様なニーズに対応できる柔軟な生産体制を持っておられます。
交流
自動化の重要性をお聞きしました
フジイ研磨藤井専務に工場内の案内をして頂きました。藤井専務は、工場の自動化を進める中で協働ロボットの導入に力を入れており、これによって24時間稼働を実現し、人手不足の問題に対応。自動化の重要性を常に認識されており、自動化を積極的に推進するリーダーシップを発揮されている印象でした。
協働ロボットを使用する理由をお聞きしました
「人を補充して対応するメリットがない。そもそも人が集まりにくい。人が対応できても、モノを落としてケガをしたりとリスクもある」
といった言葉が特に印象的でした。藤井専務が協働ロボットを使用する理由は「人の行動には無駄が多い。協働ロボットだと頭を使えば無駄をなくせる。」とのこと。協働ロボットの導入に際しては、「人の動きの無駄を観察する」ことを一番重要視されているとのことでした。
見どころ
協働ロボットの強みを最大限に活かしたレイアウト
藤井専務が感じている協働ロボットの強みは、
1.軽量で移動が簡単
2.少量多品種に対応するためのレイアウト変更が可能
3.安全面も高く、安全策が必要ないため省スペースに導入可能
3点の強みを活かしたレイアウトになっており、様々な企業様が真似すべき現場の事例でした。
精度を高めるハンドの工夫
しかし、ワークの位置がズレがちな搬送作業の自動化は、どうしても細かい修正がでてきます。それを防ぐために高額なカメラや高額なツールを購入しても利益が出なくなってしまうため、とにかく現場の工夫が必要とのこと。そのためにも、「状況観察」を重要視されており、「どうやったら固定や中心出しができるか」など改善を日々トライされておりました。
24時間稼働できるための試行錯誤された現場・道具
「24時間稼働は、うまくいかないことはある。最初は仕方がない。でも、現場で繰り返し改善すれば何とかなる。観察して頭を使うことが重要」
藤井専務の力強いお言葉に圧倒されました。試行錯誤された現場・道具について、工夫の目的や意図を具体的に説明してくださりました。藤井専務の熱意や丁寧な説明に心打たれました。
感想
常に「無駄を観察」「トライ&エラー」「改善」を専務自ら実施し、アイディアを形にされているところが印象的でした。今回は、現場ならではの工夫やその必要性をお聞きすることができ、ディスカッションする中で今後の開発のアイディアを膨らませることができました。フジイ研磨様に教えていただいたことを少しずつ形にしていくプロジェクトを始動させていきます!その開発で、少しでもフジイ研磨様のお力になれるよう頑張ってまいります。
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