協働ロボットは自動車や電気・電子業界で多く利用されていますが、実は他の業界での利用も広がりを見せています。
住宅設備メーカのLIXILは、UR製協働ロボットを試験工程に利用しています。そんなLIXILの協働ロボット活用事例を紹介します。

LIXILの取り組み

背景
窓やドアなどの建材商品の実験の1つで、耐久性を確認するために回転作業を人が担い、開閉作業にはシリンダーを使っていました。そのため、ロボット導入前は、人が1万回以上もハンドルを回す単純作業を繰り返す必要がありました。
取り組み結果
この一連の工程を協働ロボットに置き換えることで、試験の自動化を実現。回転と開閉工程の試験にはそれぞれ約20日を要していましたが、無人化による工数削減などで合わせて3週間まで短縮しました。
これにより、評価納期全体の短縮につなげることができ、1年で対応できる試験数も増やすことができました。
展望
現在LIXILでの協働ロボット活用は、ハンドルの開閉と施錠・解錠の工程のみにとどまっており、ねじのゆるみや力の強さは人が調整しています。こちらも、ビジョンシステムや力覚センサーを用いて省人化を図り、工程の自動化をさらに進めていく方針だそうです。
現在、UR製の協働ロボットは金属メーカーの破壊・引張試験や化学系メーカーの材料焼結後の形状やひび割れ検査などにも使われており、活躍の幅は広がっています。LIXILの協働ロボット活用は、建材メーカーとしては初の試みでしたが、今後は建材メーカーでの活用も拡大していく見込みです。
まとめ
LIXILの検査用協働ロボットは、協働ロボットの活躍の幅をさらに広げる革新的なソリューションです。協働ロボットの柔軟性と簡単なティーチングは検査工程でも活躍することができます。
このような新たな可能性を提供する協働ロボットと、その自動化システムには今後も注目していく必要があります。
参考文献
iCOM技研の取り組み
iCOM技研はSIer事業を展開しており、協働ロボットシステムの導入を行っています。弊社は、協働ロボットの販売からソフトウェア開発、ロボットスクールまで行っています。2024年からAI開発にも取り組み始めました。
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