製品をパレットに積み込むパレタイジング業務について、いくつかの手法と協働ロボットパレタイジングの特徴について解説します。また、協働ロボットの抱える問題やその解決策についても紹介していきます。

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人手による積み付け

人手不足に伴い減少しつつも、いまだ多くの積み込み作業に人手が利用されています。大きさや重さ、形状の変化に対応できる強みがあります。
人手による積み付けの限界
しかし、人手によるパレタイジングは休憩なしでは2~3時間が限界かつ、足腰の負担が大きく作業者のけがや欠勤による効率の低下が引き起こされやすいのが現状です。また、数え間違いなどのヒューマンエラーが引き起こされる可能性があります。
産業用ロボットによる積み付け
直交式
アーム式

主に大きな物流倉庫などで用いられている手法で、高効率でパレタイジングが可能になります。高精度で重い荷物を迅速に積み上げることができ、作業の効率化と継続性に優れています。
産業用ロボットのデメリット

産業用ロボットのには事故防止用の柵の設置が義務付けられており、広いスペースが必要になります。大規模な設備投資が必要となるめ導入が進まないケースが多くあります。
また固定の設備のように移動できないので、プログラムの変更も容易ではありません。そのため多品種少量生産に必要なレイアウト変更、柔軟さが不足しています。
協働ロボットの選択肢は?

協働ロボットは産業用ロボットと比較すると可搬重量や処理速度は劣ります。
しかし、安全柵がなくても安全に運用でき、省スペースで導入できるため設備投資が抑えられます。また、人と協働できることも大きなメリットと言えます。
協働ロボットの課題って?
自由なレイアウトと簡単なティーチングが特徴の協働ロボットだが、1レーン1台しか利用できない協働ロボットや、プログラム・ティーチングの変更毎にエンジニアに依頼する必要がある場合、コストがかかるといった課題があります。
iCOM技研では多品種少量生産に対応するため、協働ロボットパレタイジングによる2レーン2製品利用や簡単なティーチングにも標準で対応しています。
産業用ロボットとの差別化は?

さらに、1ライン1台運用の場合、どうしても産業用ロボットに運用面や効率面で劣ってしまいます。劣化版産業ロボットになりかねません…
そこで、協働ロボットは多種目少量生産できる柔軟性が産業用ロボットとの差別化できるので、有効活用することで産業用ロボットとは違った効率化を図ることができます。
もし協働ロボットが2ラインに対応できたとしたら…

一般的な協働ロボットの標準パッケージである1ラインの対応ではなく2ラインの対応ができるようになった場合…
1ライン(1品種)のみのパレタイジングのスピードではどうしても産業用ロボットにかなわないが、2ライン(2品種)に対応した場合、積み付け効率の向上と、2台体制→1台体制へとロボットの導入台数を減らすことができ、コストパフォーマンスの向上が期待できます。
iCOMの協働ロボットの場合

弊社の協働ロボットは標準パッケージで複数レーンのパレタイジングに対応しています。
ティーチングが簡単にできるので、エンジニアに依頼する必要なく、現場の作業員で対応できるようになっています。また、ロボットスクールも運営しており、安心して導入していただくことができます。

まとめ
協働ロボットによるパレタイジングは、メリットが多いもののうまく活用できないとコストパフォーマンスを低下させる要因になりかねません。それぞれの手法と比較しつつ、協働ロボットならではの強みを生かしていく必要があります。
これからも協働ロボットについての有用な情報を発信していく予定ですので是非ご活用ください。
参考文献
iCOM技研の取り組み
iCOM技研はSIer事業を展開しており、協働ロボットシステムの導入を行っています。弊社は、協働ロボットの販売からソフトウェア開発、ロボットスクールまで行っています。2024年からAI開発にも取り組み始めました。
ロボットハンドを徹底解説! – iCOM技研ブログ今回は、ロボットハンドについて徹底解説!ロボットハンドの種類と特徴、ロボットハンドメーカーについても紹介していますwww.icom-giken.com
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