工場や物流において、荷物や商品をパレットに積む作業は欠かせない仕事です。しかし、人手不足や高齢化が深刻化する中で、荷物や商品の積み付け作業を人が行う事が難しくなってきています。
今回は、ドイツの真空機器メーカー、シュマルツが新たに発表した軽量真空グリッパー「FQE-V」についてご紹介します。
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軽量真空グリッパーとは?
まず、軽量真空グリッパーについて簡単に説明します。これは、真空の力を利用して物体をつかむための装置です。この際、真空流が中断されないことが安全な把持において重要です
また、真空グリッパーは従来の機械的なクランプに比べて、軽量でありながら高い吸着力を持ち、精密な搬送が可能です。特に、製造業や物流において、繊細な部品や不規則な形状のものを扱う際に活躍します。
汎用真空グリッパー「FQE-V」の特長
オーダーメイドの吸着面
「FQE-V」の最大の特長は、対象物(ワーク)に応じて吸着面を自由に設計できる点です。オーダーメイドにより、特定の形状やサイズに合わせた吸着面を持つ真空グリッパーが作成できます。これにより、吸着時の変形や揺れを抑え、安定した搬送が実現します。
複雑な形状にも対応可能
「FQE-V」は、3Dプリンターを使用して吸着面を成形します。3Dプリンティング技術は、複雑な形状を容易に製造できるため、従来の製造方法に比べてコストや時間の削減が可能です。また、この技術を利用することで、ユーザーは必要な形状の吸着面を迅速に手に入れることができます。
対応可能な吸着面のサイズ
「FQE-V」の吸着面は、最大400mm×280mmまで対応可能です。これにより、大きなワークにも対応でき、さまざまな産業での使用が期待されます。例えば、自動車や電子機器の組み立てラインなど、多様な分野での適用が考えられます。
今後の展望
シュマルツの「FQE-V」は、今後ますます多くの産業での導入が期待されます。オーダーメイドの吸着面によって、様々なニーズに柔軟に対応できるため、さらなる市場拡大が見込まれています。
iCOM技研の取り組み
iCOM技研は、協働ロボットに特化したSIer事業を展開しています。ワークに合ったシステムの提案をしております。また、AIの開発も行っており、今後は協働ロボットに搭載し、お客様に喜ばれる導入を行ってまいります。
参考文献
“https://www.robot-digest.com/contents/?id=1731396604-783118“
7.1 デモ依頼はこちら
カタログがご入用のお客様は、カタログダウンロードよりダウンロードしてください。
デモ依頼・お問い合わせは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。下記よりお気軽にご依頼ください。担当者より、日時については調整させて頂きます。
まとめ
シュマルツの軽量真空グリッパー「FQE-V」は、オーダーメイドの吸着面を提供することで、さまざまなワークに適応可能です。また、3Dプリンターを利用した製造方法により、迅速かつコスト効率的に必要な吸着面を作成できるため、多くの産業での導入が期待されます。
ぜひ、FQE-Vを導入して、さらなる生産性向上を目指してみてはいかがでしょうか?