ヒューマノイドロボット市場で存在感を高めるUnitreeとは?注目理由を解説

ヒューマノイドロボット市場で存在感を高めるUnitreeとは?注目理由を解説

産業用ロボット 2026.05.26

ヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットへの注目が、近年高まっています。
その中でもUnitree(ユニツリー)は、比較的検討しやすい価格帯と高い運動性能を打ち出す中国発のロボットメーカーとして話題を集めています。

本記事では、Unitreeの特徴や注目されている理由、主要製品ラインナップ、今後の展望についてわかりやすく解説します。

Unitree(ユニツリー)とは

Unitree

Unitree(ユニツリー)は、中国発のロボットメーカーです。ヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットを中心に、周辺技術も展開しています。

Unitree製ヒューマノイドは、価格面で注目されています。従来機は高額で、研究機関や大企業向けが中心でした。

一方でUnitreeは、検討しやすい価格帯を打ち出しています。

また、歩行や走行、ジャンプなどの運動性能も特徴です。加えて、姿勢制御やバランス復帰にも対応しています。四足歩行ロボットで培った制御技術も活かされています。

さらに、AIや学習技術との連携も意識されています。そのため、模倣学習や強化学習の研究にも活用しやすい製品です。
AIロボティクスの実験基盤としても扱いやすい点が特徴です。

同社の特徴は、以下の領域に集約されます。

  • 価格帯の分かりやすさ
  • 高い運動性能
  • 脚式制御技術の蓄積
  • AI・学習研究への活用しやすさ

この要素から、Unitreeは近年話題を呼んでいます。

Unitreeが注目されている理由

Unitreeは、検討しやすい価格帯と高い運動性能、幅広い製品展開により注目されています。特にヒューマノイドロボットの市場拡大やAIロボットの流れと重なり、話題性を高めています。

さらに、有人操縦型の変形メカロボット「GD01」も発表しています。GD01は、二足歩行と四足歩行を切り替えられる大型ロボットとして紹介され、Unitreeの技術力や話題性を示す象徴的な製品といえます。

AIロボットやフィジカルAIの流れと合わせて、Unitreeへの注目は高まっています。

Unitreeのヒューマノイドロボット主要製品

Unitreeは、ヒューマノイドロボットとして複数の種類を展開しています。
本記事では、Unitreeの特徴を理解しやすい主要モデルとして、G1、H2、R1を取り上げます。

G1 (Unitree)

Unitree G1
https://www.unitree.com/

G1は、Unitreeの小型ヒューマノイドロボットです。研究開発や教育用途を意識したモデルです。

そのため、小型で扱いやすく、歩行制御やAIロボティクスの実験に向いています。

項目内容
サイズ約1320 × 450 × 200mm
重量約35kg
自由度23〜43自由度
稼働時間約2時間
価格13,500ドルから
主な特徴小型、研究開発向け、模倣学習・強化学習との連携
主な用途研究開発、教育、動作制御実験

H2 (Unitree)

Unitree H2
https://www.unitree.com/

H2は、Unitreeの大型ヒューマノイドロボットです。人に近いサイズ感を持つモデルで、大型で出力も高いです。そのため、展示や実証実験にも適しています。

項目内容
サイズ約1820 × 456 × 218mm
重量約70kg
自由度31自由度
稼働時間公式ページで要確認
価格29,900ドルから
主な特徴大型、高出力、31自由度、高い運動性能
主な用途研究開発、展示、実証実験

R1 (Unitree)

Unitree R1
https://www.unitree.com/

R1は、軽量かつ低価格帯のヒューマノイドです。

そのため、教育やAIロボティクスの実験向けに紹介しやすい製品です。

項目内容
サイズ約1230 × 357 × 190mm
重量約27〜29kg
自由度20〜40自由度
稼働時間約1時間
価格4,900ドルから
主な特徴軽量、低価格帯、マルチモーダルAI連携、開発向け
主な用途教育、研究開発、AI実証

Unitreeの四足歩行ロボット主要製品

Unitreeは、ヒューマノイドロボットだけでなく、四足歩行ロボットでも複数種の機種を製造しています。四足歩行ロボットは、移動安定性や地形対応に強みがあります。
ここでは、主要製品としてGo2、B2/B2-W、A2/A2-Wを取り上げます。

Go2 (Unitree)

Unitree GO2
https://www.unitree.com/

Go2は、Unitreeの代表的な小型四足歩行ロボットです。
教育、研究、デモ用途で扱いやすいモデルです。

項目内容
重量約15kg
速度最大約5m/s
可搬・負荷約7〜8kg、最大約10〜12kg
稼働時間・距離約1〜4時間
主な特徴小型、4D LiDAR搭載、教育・研究向け
主な用途教育、研究、デモ、移動制御実験

Unitree B2/B2-W

UnitreeB2
https://www.unitree.com/

B2 / B2-Wは、Unitreeの産業向け大型四足歩行ロボットです。
B2は高負荷・高出力の脚式移動に強く、B2-Wは車輪付きで長距離移動や巡回に適しています。
用途に応じて、屋外点検や産業現場での移動支援に活用しやすいモデルです。

項目内容
重量B2:約60kg
B2-W:約85kg
速度B2:6m/s超
B2-W:最大15km/h
可搬・負荷どちらも継続歩行負荷40kg超
稼働時間・距離B2:空荷で5時間超・20km超
B2-W:空荷で約30km、40kg負荷で最大25km
主な特徴B2は高出力な脚式移動、B2-Wは脚と車輪を組み合わせた長距離移動
主な用途点検、巡回、災害対応、屋外移動、産業点検

A2/A2-W (Unitree)

Unitree A2
https://www.unitree.com/

A2 / A2-Wは、Unitreeの軽量な産業向け四足歩行ロボットです。
A2は脚式移動に対応し、A2-Wは車輪付きで長距離巡回や屋外移動に向いています。そのため、点検、巡回、物流用途で活用しやすいモデルです。

項目内容
重量A2:約42kg / A2-W:約52kg
速度A2:最大約5m/s / A2-W:最大約6m/s
可搬・負荷どちらも継続歩行負荷約25kg
稼働時間・距離A2:空荷で5時間超・約20km、25kg負荷で3時間超・約12.5km
A2-W:空荷で3.5時間超・約35km、25kg負荷で1.5時間超・約15km
主な特徴A2は軽量・長時間歩行、A2-Wは車輪付きで長距離移動に対応
主な用途点検、巡回、物流、災害対応、屋外移動

ヒューマノイドロボットにおける今後の展望

Unitreeの今後は、AIとの連携が重要になります。
R1のように、音声や画像を扱うAIとの統合が進み、歩行性能だけでなく認識・判断能力も重視されます。

一方で、ヒューマノイドロボットはまだ本格普及前の段階です。
そのため、当面は、人の作業を完全に代替するより、研究開発、教育、展示、限定的な実証用途での活用が中心になると考えられます。

また、中国メーカーの台頭により価格競争が進み、導入検討のハードルは下がりつつあります。
ただし、安全性、耐久性、保守体制の確認は重要です。

実用化では、用途が明確な四足歩行ロボットが先行する可能性があります。
点検や巡回などの分野では、Go2やB2のような製品が先に活用されやすいと考えられます。

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