10月2日(水)~9月4日(金)にインテックス大阪で第27回ものづくりワールド2024が開催されました。iCOM技研(株)も出展社として参加してきました。
今回は、展示会場の様子や傾向について紹介していきたいと思います。

ものづくりワールドとは

ものづくり ワールドは、IT、DX製品、部品、設備、装置、計測製品などの企業が出展し、製造業の設計開発、製造、生産技術、情報システム部門の方々が集う展示会です。日本全国をはじめ、世界中から製造業ユーザーが来場する世界最大級の規模になります。
テーマは全部で9つあります。
今回はその中でも機械要素技術展とものづくり/AI・IoT展の出展について紹介していきます。
iCOM技研の出展内容

今回は機械要素技術展のブースで、日東工器(株)様と共同出展としてUR10の研磨システムとUR5eのピッキングシステムを展示しました。
研磨システム

- ツール交換でワークの形状変更にも対応!
- コンパクトなシステムのため、省スペースに導入・設置が可能!
- 品質の安定、長時間作業の代替
- 簡単なティーチング
ピッキングシステム

- 可搬重量5㎏
- コンパクトなシステムのため、省スペースに導入・設置が可能!
- 真空ポンプ内臓により、エアー、コンプレッサー不用
- ビジョンシステムによる検知・位置合わせ
ものづくりワールド2024の展示紹介
協働ロボット
近年の展示会で多く見られている協働ロボットですが、ものづくりワールドでも多数出展されていました。その中の特徴的な協働ロボット関連をピックアップして紹介したいと思います。
YAMAHA発動機:7軸協働ロボット
YAMAHA発動機は7軸協働ロボットの展示を行っていました。

一般的な協働ロボットはアーム型で6軸の関節を持っていることが多いのですが、今回展示されていたYAMAHA発動機の協働ロボットは7軸の関節を持っていました。協働ロボットのアーム関節が7軸になることのメリットは、回り込みの動作を行うことができ、目標座標へのアクセス方法を複数生成することができます。これは、従来の6軸ではアクセスできなかった極小スペースでの作業を可能にします。
デモンストレーションでは、コネクタ挿抜、ギアの嵌合、ポリッシングの3つの工程を行っており非常に柔軟な動作性を持っていました。
株式会社 三明:移動型人協働ロボット
株式会社三明は、ニデックのAGVと安川電機の協働ロボットアームを一体化した移動型協働ロボットを展示していました。

このロボットは主に検査や運搬作業に用いられ、1台でマルチに対応することを目的として開発されました。複数台を用いた連携なども視野に開発されており、工程全体の自動化などの利用に適しています。
AI系
ものづくり/AI・IoT展はAIを用いた外観検査が多く見られました。その中でも製造業に関連性のあるものをピックアップして紹介します。
NTTコムウェア:巡視ソリューション
NTTコムウェアが出展していた巡視ソリューションのDeeptectorは、インフラの点検において、車載カメラ・AI画像処理技術を用い、巡視業務を効率化するシステムです。

判定パターンは5つあり、
- 検出型:あらかじめ学習したデータから対象を検出
- 分類型:あらかじめ学習したカテゴリに分類
- レベル判定型:度合いを数値で表す
- アナログメーター読み取り型:数値を読みとりデジタル化
- 正例判定型:良品画像を学習し、異常を検出
ロボット媒体、カメラは自由に選択できるとのことで、協働ロボットに搭載し点検業務に活用しやすいのではと考えました。
井上株式会社:AI画像検査システム
井上株式会社はAI画像検査システムのDeepiを展示していました。このシステムは、従来システムでは難しかった検知・判定を認識することに焦点に充てた画像システムです。

可能にしたケースは以下の3つで、
- ルール化しにくい製品の品質検査
- 移動・回転する物体の全周検査
- 見分けが難しいワークの判別
デモンストレーションでは、高速で移動するサーキットカーのおもちゃを画像認識で追い続けるものになっており、移動物体への認識力が高く、協働ロボットが動体へのアプローチする際の可能性を感じました。
関連カタログ

i Palletizer S
ユニバーサルロボット社の協働ロボットパレタイザー標準パッケージ

AUBOパレタイザー標準システム
AUBOパレタイザーの標準パッケージについてはこちら

i Palletizer F
ファナック社の協働ロボットパレタイザー
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