溶接業界の大型展示会である「2024国際ウェルディングショー」。今年で27回目となる開催はインテックス大阪で2024年4月24日(水)~27日(土)[4日間]にわたって開催された。
コロナにより2020年の開催が中止となったため、8年ぶりの大阪開催となった。会期中は、100,413人を動員し盛り上がりを見せた。
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2024国際ウェルディングショーとは?
本展示会は溶接技術ならびに関連分野における最新の製品・溶接加工システム技術が集結します。また本展示会は、国内最大級の溶接・接合・切断技術の展示会です。
2024国際ウェルディングショーのキーワード
本展示会では、各社「溶接ロボットに付随する作業での効率化」に力を入れていた。
VR(仮想現実)・AR(拡張現実)
VRを活用することで溶接の技術習得を可能にするバーチャルトレーニングサービス
バーチャル上に溶接熟練者の動きを3Dモデルを使って再現し、プロのカラダの動かし方そのものを可視化することで、より感覚的な溶接技術の習得を可能にしている。また、溶接時の強い光を消すことや、研修生の動きを可視化することによって講師が後ほど確認できるようにするなど、現実のトレーニングでは不可能だった様々なことを機能として実装している。
・特徴
①溶接中の強烈な光をオン/オフできる
②正しい動きを可視化できる
③消耗品の交換が発生しない
④研修生の動きの改善ポイントを具体的に指導できるようになる
メリット
熟練工の指導を必要とせず、トーチの先を確認しながら正常にできているか判断します。
AI検査・ティーチング
溶接ロボットにAIを搭載し、溶接欠陥の種類、位置を判断し検査することができる。従来の不良品検査に加えて溶接ビートの寸法測定や自動判定を行うことができるようになった。
メリット
従来は、溶接後に人が製品を手に取り検査を行い再度欠陥部分の溶接を行っていた。AI検査を行うことで溶接後のワーク移動を減らし、検査・修正まで行うことができることが強みだ。
ティーチングレスロボット
人工知能で自動化した溶接ロボットシステムにより、加工対象物が変わるたびに行われていたティーチング作業が不要なった。これにより、作業指示書のバーコードを読み込み、自動で形状データを認識し、加工できるようになる。
2024国際ウェルディングショーでiCOM技研が取り組む研磨の自動化
iCOM技研は、日東工器様と協同で出展させていただきました!
「空気式高速多針タガネ/ジェットタガネ」を協働ロボットに装着し展示を行いました。さらに、初心者でも簡単にティーチングできるソフトウェアも初公開しました。
協働ロボットジェットタガネはつりシステム特徴
- 低振動、低反力なユニットのため、ロボットでも効率的なはくり作業を実現
- コンパクトなシステムのため、省スペースに導入・設置が可能!
- iCOM技研独自ソフトウェアを使用したダイレクトティーチング機能を標準搭載!