【2026年版】協働ロボットメーカー14社を紹介|主要機種と特徴を解説

【2026年版】協働ロボットメーカー14社を紹介|主要機種と特徴を解説

協働ロボット 2026.07.29

近年、製造業では人手不足への対応や作業負担の軽減を目的に、協働ロボットを活用した自動化が進んでいます。

しかし、協働ロボットメーカーによって、可搬重量、リーチ、操作方法、ビジョン、力制御、周辺機器との接続性は異なります。

小型部品の組立に適した機種と、溶接やパレタイジングに使う高可搬機では、必要な性能や設備構成も変わります。

本記事では、ユニバーサルロボット、ファナック、テックマンロボット、FAIRINO、安川電機、DOBOT、KUKAをはじめ、主要な協働ロボットメーカーを紹介します。

協働ロボットとは?

協働ロボットとは?

協働ロボットとは、人と作業空間を共有する用途を想定し、接触検知や力・速度の制限などの安全機能を備えた産業用ロボットです。

英語では「Collaborative Robot」と表記し、「Cobot(コボット)」とも呼ばれます。品種替えが起きるラインや既存設備に導入できる省スペース性の高さから柔軟性の高いロボットと言えます。

実際の自動化設備では、ロボットアームだけで作業が完結するわけではありません。グリッパー、吸着ハンド、カメラ、治具、PLC、安全機器などを組み合わせて、ロボットシステムを構築します。

協働ロボット本体が安全機能を備えていても、設備全体の安全が自動的に確保されるわけではありません。ロボット、エンドエフェクター、ワーク、周辺設備を含めたアプリケーション単位で、安全性を評価する必要があります。

産業用ロボットとの違い

協働ロボットも、広い意味では産業用ロボットの一種です。従来型の産業用ロボットとの違いは、主に人との作業空間の共有を想定した安全機能と、設備構成にあります。

比較項目協働ロボット従来型の産業用ロボット
人との作業空間人と共有する用途を想定人と分離した設備で使用することが多い
主な安全対策接触検知、力・速度制限、安全監視停止安全柵、囲い、インターロック
操作方法ダイレクトティーチング対応機が多いティーチングペンダントが中心
動作速度協働運転時は制限される場合がある高速・高加速度の運転に適する
設置方法既存レイアウトや移設に対応しやすい専用セルや固定ラインでの使用が多い
主な用途多品種少量生産、作業者との工程分担、負荷低減高速搬送、大量生産、重量物作業

従来型の産業用ロボットは、超重量物の搬送や高速動作が求められる工程に適しています。専門知識を持った技術者による保守管理体制を構築する必要があります。一方、協働ロボットは、人の作業場所に近い工程や、設備の変更が多い生産ラインへ導入しやすいロボットです。

協働ロボットメーカー

協働ロボットメーカーによって、製品ラインナップや搭載機能が異なります。ここでは、各メーカーの概要、主な機種、シリーズごとの特徴を順番に紹介します。

Universal Robots(ユニバーサルロボット)

ユニバーサルロボットは、世界初の商用化可能な協働ロボットを開発した、デンマーク発のパイオニアメーカーです。2008年に初代「UR5」を市場へ投入して以来、世界で累計11万台以上の販売実績を持ち、協働ロボット市場をリードしています。

直感的なプログラミング環境「PolyScope」と独自言語「URScript」により、初心者でも短時間で動作を構築できる点が特徴です。

協働ロボット:ユニバーサルロボット

ユニバーサルロボット:e-Series

「e-Series」シリーズは、可搬重量3〜16kg、リーチ500〜1,300mmのモデルを揃えた標準ラインで、組立・検査・ねじ締め・搬送など幅広い工程に対応します。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
UR3e3kg500mm11.2kg
UR7e7.5kg850mm20.6kg
UR12e12.5kg1,300mm33.5kg
UR16e16kg900mm33.1kg
※UR3eは、ツールフランジ側の先端軸が無限回転します。キャップ取り付けやねじ締めなど、ツールを連続回転させる工程では、軸の巻き戻し動作を減らせます。

ユニバーサルロボット:UR Series

「UR Series」は、協働ロボットの安全機能を常時維持しながら、より長いリーチや重い可搬重量にも対応し、卓越したスピードと 精度を実現しています。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
UR8 Long10kg1,750mm44.7kg
UR1517.5kg1,300mm40.7kg
UR1818kg950mm39.2kg
UR2025kg1,750mm64kg
UR3035kg1,300mm63.5kg

関連製品 : ユニバーサルロボットの製品一覧

ユニバーサルロボット 総合カタログ

e-SeriesとUR Seriesの製品ラインナップ、主要仕様、用途、安全機能、周辺機器、教育・保守サービスをまとめた総合カタログです。機種比較や導入検討にご活用いただけます。

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FANUC(ファナック)

ファナックは、CNC、サーボモータ、産業用ロボット、工作機械などを展開する日本のFAメーカーです。協働ロボットでは、3kg可搬の小型機から30kg可搬の高可搬機までをそろえた「CRXシリーズ」を展開しています。

CRXシリーズは、タブレット型の操作画面に加え、グリッパーやカメラなどのプラグイン対応周辺機器を利用できます。組立、搬送、アーク溶接、研磨、パレタイジングなど、対象工程に応じて機種を選択できます。

ファナック:CRXシリーズ

ファナック:CRXシリーズ

「CRXシリーズ」は、最大可搬質量3~30kg、リーチ692~1,756mmのモデルをそろえた製品ラインです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
CRX-3iA3kg692mm11kg
CRX-5iA5kg994mm25kg
CRX-10iA10kg1,249mm40kg
CRX-10iA/L10kg1,418mm40kg
CRX-20iA/L20kg1,418mm41kg
CRX-30iA30kg1,756mm135kg

関連製品 : ファナックの製品一覧

ファナック 協働ロボット CRXシリーズカタログ

CRX-3iAからCRX-30iAまでの製品ラインナップ、可搬質量、リーチ、動作範囲、主要仕様を掲載したカタログです。安全機能、操作性、周辺機器、食品対応仕様、塗装仕様についても確認できます。

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FAIRINO(フェアリノ)

FAIRINOは、2019年に設立され、中国・江蘇省蘇州市に本社を置く協働ロボットメーカーです。協働ロボット本体だけでなく、コントローラ、ソフトウェア、ティーチングペンダント、周辺機器などを含むロボットシステムを開発しています。

減速機やモーター、エンコーダ、制御システムなどの主要なコアコンポーネントを自社で開発・製造することで、性能と品質を確保しながら、協働ロボットの導入コストを抑えている点が特長です。

製品ラインアップには、可搬重量やリーチの異なる標準モデル「FRシリーズ」に加え、省スペース・軽量設計のモデルや、溶接作業などに対応するWML・WMSモデルがあります。

FRシリーズ

「FRシリーズ」は、定格可搬重量3~30kg、リーチ622~1,854mmをカバーする標準ラインです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
FR35kg622mm約15kg
FR57kg922mm約22kg
FR1014kg1,400mm約40kg
FR1620kg1,034mm約40kg
FR2025kg1,854mm約85kg
FR3035kg1,403mm約85kg

WML・WMSモデル

FAIRINOでは、標準的なFRシリーズに加えて、軽量性や取り回し、溶接用途への適応性を高めた派生モデルを展開しています。

WMSモデル

FR3-WMSは、3kgの定格可搬重量と622mmのリーチを備えた軽量・コンパクトモデルです。本体重量を抑えた設計により、作業台や小型装置への組み込み、頻繁なレイアウト変更を伴う生産設備などに適しています。

機種定格可搬重量リーチ本体重量
FR3-WMS3kg622mm約10.5kg

WMLモデル

FR3-WMLは、高精度な溶接作業や柔軟な製造工程への導入を想定した超軽量型の協働ロボットです。コンパクトな設計により持ち運びや設置がしやすく、第6軸の広い回転範囲によって、複雑な形状や曲面を含む溶接作業にも対応します。

FR5-WMLは、5kgの定格可搬重量と1,900mmのロングリーチを組み合わせたモデルです。離れた位置へのアクセスや、広い作業範囲を必要とする溶接、搬送、設備間のハンドリングなどに適しています。

機種定格可搬重量リーチ本体重量
FR3-WML3kg622mm約11.25kg
FR5-WML5kg1,900mm45kg以下

関連製品 : FAIRINOの製品一覧

FAIRINO 協働ロボット FRシリーズ製品カタログ

FR3からFR30までの協働ロボットに加え、コンパクト型や溶接向けモデルの仕様を掲載した製品カタログです。可搬重量、リーチ、繰り返し精度、コントローラ、通信仕様、対応アプリケーションを確認できます。

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Techman Robot(テックマンロボット)

Techman Robot(テックマンロボット)は、協働ロボットアーム、ビジョンシステム、操作ソフトウェアを一体で展開する台湾のメーカーです。

ロボット本体へカメラを組み込んだビルトインビジョンを特徴としており、ワークの位置補正、コード読み取り、物体認識、外観検査などをロボット動作と組み合わせられます。また、操作ソフトウェアには、フローチャート形式で動作を設定する「TMflow」を採用しています。

製品ラインナップは、従来から展開する「TM AI Cobotシリーズ」と、速度、精度、安全機能、操作環境を強化した「TM AI Cobot Sシリーズ」に分かれています。

TM AI Cobotシリーズ

「TM AI Cobotシリーズ」は、協働ロボットとビジョンシステムを組み合わせた基本シリーズです。従来から展開されていた協働ロボットになります。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
TM5-7006kg746mm22kg
TM5-9004kg946mm23kg
TM1212kg1,300mm33kg
TM1414kg1,100mm33kg
TM1616kg917mm32kg
TM2020kg1,300mm33kg

TM AI Cobot Sシリーズ

「TM AI Cobot Sシリーズ」は、従来のTM AI Cobotシリーズをもとに、動作速度、繰り返し精度、安全機能、操作環境を強化した新世代シリーズです。

第6軸の関節速度は225°/sから450°/sへ向上し、従来機と比べてサイクルタイムを最大25%短縮しています。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
TM5S5kg946mm23.9kg
TM6S6kg1,800mm36kg
TM7S7kg758mm23kg
TM12S12kg1,300mm33kg
TM14S14kg1,100mm33kg
TM20S20kg1,300mm33kg
TM25S25kg1,902mm82kg
TM30S30kg1,702mm81kg
※TM6Sは、6kg可搬に対して1,800mmのリーチを持つ長リーチ機です。TM25SとTM30Sは、ロボット先端へ力覚センサーを内蔵しています。

Techman Robot TM AI Cobot 総合カタログ

TM AI CobotシリーズとSシリーズの機種構成、可搬重量、リーチ、主要仕様を掲載した総合カタログです。ビルトインビジョン、AI検査、TMflow、周辺機器、対応アプリケーションについても確認できます。

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安川電機

安川電機は、1915年に福岡県北九州市で創業した日本のFAメーカーです。サーボモータ、インバータ、モーションコントローラ、産業用ロボットなどを開発しています。

ロボットに搭載するサーボモータを自社で開発し、モーション制御技術とロボット制御技術を組み合わせている点が特徴です。また、人協働ロボットでは、各軸のトルクセンサーによる外力検知や、アーム間の隙間を確保した挟み込みを抑える構造を採用した「MOTOMAN-HCシリーズ」を展開しています。

MOTOMAN-HCシリーズ

MOTOMAN-HCシリーズ

「MOTOMAN-HCシリーズ」は、可搬質量10~35kg、最大リーチ1,082~2,030mmのモデルをそろえた協働ロボットです。

機種最大可搬重量最大リーチ本体重量
MOTOMAN-HC10DTP10kg1,379mm48kg
MOTOMAN-HC10SDTP10kg1,082mm56kg
MOTOMAN-HC20SDTP20kg1,412mm97kg
MOTOMAN-HC30PL30kg1,600mm140kg
MOTOMAN-HC3535kg2,030mm115kg
※MOTOMAN-HC10DTPには、標準仕様に加え、防じん・防滴仕様と食品仕様があります。防じん・
 防滴仕様と食品仕様はIP66/IP67に対応し、食品仕様は食品機械用グリースを採用しています。
※MOTOMAN-HC30PLは、パレタイジングを想定した30kg可搬モデルです。
※HC35は、可搬質量35kg、最大リーチ2,030mmを備えた高可搬・長リーチモデルで、2026年5月に
 HC20DTPに代わる新機種として発売されました。

KUKA

KUKAは、産業用ロボット、協働ロボット、ロボットコントローラ、ソフトウェア、自動化システムなどを展開するドイツのメーカーです。自動車、金属加工、電機、物流、医療など、幅広い産業へロボットを提供しています。

協働ロボットでは、6軸構造の「LBR iisy」と、7軸構造の「LBR iiwa」を展開しています。

協働ロボットKUKA

LBR iisy

「LBR iisy」は、可搬重量3~15kg、最大リーチ760~1,300mmのモデルをそろえた6軸協働ロボットです。各軸へトルクセンサーを搭載しています。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
LBR iisy 3 R7603kg760mm
LBR iisy 6 R13006kg1,300mm
LBR iisy 8 R9308kg930mm
LBR iisy 11 R130011kg1,300mm
LBR iisy 15 R93015kg930mm
※LBR iisy 11 R1300とLBR iisy 15 R930には、クリーンルーム仕様も用意されています。

ABB

ABBは、産業用ロボット、協働ロボット、AMR、コントローラ、シミュレーションソフトウェアなどを展開するグローバルメーカーです。

ロボット本体だけでなく、制御プラットフォーム「OmniCore」、オフラインプログラミングソフトウェア「RobotStudio」、用途別のアプリケーションソフトウェアを提供しています。

ABB協働ロボット

協働ロボットでは、精度と汎用性を重視した「GoFa」、小型部品組立向けの「YuMi」、高速・高処理能力型の「PoWa」を展開しています。シリーズごとに対象となる工程が明確に分かれている点が特徴です。

GoFa

「GoFa」は、5kg、10kg、12kgクラスを中心に展開する6軸協働ロボットです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
GoFa 55kg1,050mm
GoFa 1012kg※1,620mm
GoFa 1214kg※1,370mm
※手首を下向きにした姿勢での最大値です。通常の製品区分は10kg、12kgクラスです。

PoWa

「PoWa」は、可搬重量7~30kg、リーチ1,050~2,100mmをカバーする高処理能力型シリーズです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
PoWa 77kg1,050mm
PoWa 1010kg1,670mm
PoWa 1313kg1,490mm
PoWa 1616kg2,100mm
PoWa 2020kg1,820mm
PoWa 3030kg1,500mm
※PoWa 10とPoWa 13は、定格可搬時に5m/sを超える動作速度が案内されています。

ABB総合カタログ

協働ロボットのGoFa・YuMiをはじめ、多関節、スカラ、パラレルリンク、パレタイジング、塗装ロボットの主要仕様を掲載した総合カタログです。OmniCoreコントローラの特徴も確認できます。

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DOBOT(ドゥーボット)

DOBOTは、協働ロボット、卓上型ロボット、スカラロボット、教育用ロボット、エンボディードAIロボットなどを展開するメーカーです。

操作ソフトウェアには「DobotStudio Pro」を採用し、グリッパーやカメラなどの周辺機器も展開しています。

CRAシリーズ

「CRAシリーズ」は、最大可搬重量3~20kg、作業半径620~1,700mmのモデルをそろえた標準シリーズです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
CR3A3kg620mm16.5kg
CR5A5kg900mm25kg
CR7A7kg800mm24.5kg
CR10A10kg1,300mm40kg
CR12A12kg1,200mm39.5kg
CR16A16kg1,000mm40kg
CR20A20kg1,700mm70kg

中国メーカー協働ロボット 総合カタログ

AUBO、DOBOT、JAKA、Elite Robots、FAIRINO、ROKAEの主要シリーズと製品仕様をまとめたカタログです。可搬重量、リーチ、繰り返し精度、機能の違いを比較できます。

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川崎重工業

川崎重工業は、産業用ロボット、自動化設備、輸送機器、エネルギー関連機器などを展開する日本のメーカーです。

協働ロボットでは、独自の双腕スカラ構造を持つ「duAroシリーズ」と、6軸垂直多関節型の「CLシリーズ」を展開しています。

duAroシリーズ

「duAroシリーズ」は、2本のスカラ型アームを1台の本体へ搭載した双腕協働ロボットです。また、アームを同軸上へ配置し、コントローラをキャスター付き台車へ内蔵しており、人が両手で行う作業を想定しています。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
duAro12kg/片腕760mm
duAro23kg/片腕785mm

duAro2は、duAro1の上下ストローク150mmに対し、550mmまで拡大しています。

CLシリーズ

「CLシリーズ」は、6軸垂直多関節型の協働ロボットです。現行の小・中可搬モデルでは、3~10kgの可搬重量と590~1,300mmのリーチをカバーしています。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
CL103N3kg590mm
CL105N5kg800mm
CL108N8kg1,300mm
CL110N10kg1,000mm
※国内で取り扱う型式や販売時期は、川崎重工業または販売店への確認が必要です。

三菱電機

三菱電機は、PLC、サーボ、インバータ、画像処理機器、産業用ロボットなどを展開する日本のFAメーカーです。協働ロボット単体だけでなく、制御機器、安全機器、駆動機器を含めたFAシステムを構築できる点が特徴です。

協働ロボットでは「MELFA ASSISTA」を提供しています。製品ラインナップは限定的ですが、三菱電機製FA機器を使用する工場では、制御や保守を統一しやすいメーカーです。

MELFA ASSISTA

「MELFA ASSISTA」は、搬送、組立、検査、マシンテンディングなどを想定した5kgクラスの協働ロボットです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
RV-5AS-D5.5kg※910mm32kg
※※定格可搬質量は5kgです。最大5.5kgは、メカニカルインターフェースが鉛直下向きから±10度以内にある場合の値です。

SIASUN(シアサン)

SIASUNは、中国科学院を母体として設立された中国のロボット・自動化システムメーカーです。産業用ロボット、協働ロボット、モバイルロボット、クリーン搬送ロボットに加え、溶接、組立、物流などの自動化システムを展開しています。

協働ロボット分野では、SIASUN DUCOブランドとして「GCRシリーズ」を提供しています。また、防爆仕様、溶接ワークステーション、パレタイジングワークステーション、AMRへ協働ロボットを搭載したモバイルコボットも展開しています。

GCRシリーズ

「GCRシリーズ」は、最大可搬重量3~30kg、リーチ618~2,000mmをカバーする6軸協働ロボットです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
GCR3-6183kg618mm
GCR5-9105kg917mm
GCR7-9107kg917mm
GCR10-130010kg1,300mm
GCR12-130012kg1,300mm
GCR16-96016kg960mm
GCR16-200016kg2,000mm
GCR20-140020kg1,400mm
GCR25-180025kg1,800mm
GCR30-110030kg1,100mm
※GCRシリーズには、10~25kg可搬の防爆仕様もあります。溶接向けには、GCR3-618-W、GCR5-910-W、GCR10-1300-Wが公開されています。

ダイヘン

ダイヘン協働ロボット

ダイヘンは、産業用ロボット、溶接機、変圧器、電力機器、半導体製造装置向け電源などを展開する日本のメーカーです。ロボット分野では、アーク溶接ロボットと溶接電源を中心に、トーチ、センサー、ポジショナー、オフラインティーチングソフトウェアなどを提供しています。

協働ロボットでは、溶接用途を重視した「FD-VC4」「FD-VC4L」と、可搬重量・動作範囲を拡張した汎用モデル「FD-VC8」を展開しています。

FD-VCシリーズ

「FD-VCシリーズ」は、高い軌跡精度と溶接環境への耐性を重視した協働ロボットです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
FD-VC44kg公式ページでは数値未掲載37kg
FD-VC4L4kg公式ページでは数値未掲載47kg
FD-VC88kg1,550mm44kg
FD-VC4Lは、FD-VC4より動作範囲を約1.4倍に拡大したロングリーチ仕様です。FD-VC8は可搬重量8kg、リーチ1,550mmで、溶接以外の搬送や組立への展開も想定されています。

AUBO

AUBO-iシリーズ

AUBOは、中国・北京に本社を置き、協働ロボットとロボット制御システムを開発するメーカーです。6軸のモジュール型協働ロボットを中心に、製造、物流、教育、サービス分野へ製品を展開しています。

標準シリーズの「iシリーズ」に加え、速度、保護性能、可搬重量を拡張した「iSシリーズ」を提供しています。

AUBO-iシリーズ

「AUBO-iシリーズ」は、最大可搬重量3~20kg、リーチ625~1,650mmをカバーする標準シリーズです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
AUBO-i33kg625mm16.4kg
AUBO-i55kg886.5mm23.3kg
AUBO-i77kg786.5mm23.2kg
AUBO-i1010kg1,350mm39.2kg
AUBO-i1212kg1,250mm40.6kg
AUBO-i1616kg967.5mm38kg
AUBO-i2020kg1,650mm63kg

JAKA

JAKAは、2014年に中国・上海で設立されたロボットメーカーです。協働ロボットを中心に、制御装置、ビジョン、力覚センサー、ソフトウェア、知能ロボットなどを開発しています。

JAKA Zuシリーズ

「JAKA Zuシリーズ」は、最大可搬重量3~30kg、リーチ626~1,780mmのモデルをそろえた6軸協働ロボットです。

機種最大可搬重量リーチ本体重量
JAKA Zu33kg626mm12kg
JAKA Zu55kg954mm23kg
JAKA Zu77kg819mm22kg
JAKA Zu1212kg1,327mm41kg
JAKA Zu1818kg1,073mm35kg
JAKA Zu2020kg1,780mm68kg
JAKA Zu3030kg1,350mm65kg

協働ロボットメーカー一覧

ここまで紹介したメーカー以外にも、国内外の企業が協働ロボットを展開しています。メーカーの候補を広げる際は、次の企業も参考にしてください。

  • Doosan Robotics
  • DENSO WAVE
  • Hanwha Robotics
  • NEURA Robotics
  • Kassow Robots
  • Franka Robotics
  • Elite Robots
  • Rainbow Robotics
  • ROKAE
  • Han’s Robot
  • Agile Robots
  • Schneider Electric
  • Comau
  • Productive Robotics

中国メーカー協働ロボット 総合カタログ

AUBO、DOBOT、JAKA、Elite Robots、FAIRINO、ROKAEの主要シリーズと製品仕様をまとめたカタログです。可搬重量、リーチ、繰り返し精度、機能の違いを比較できます。

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協働ロボットを導入する際のポイント

協働ロボットを導入する際のポイント

協働ロボットを導入する際は、ロボット本体の仕様だけで判断しないことが重要です。

特に、次の項目を導入前に確認してください。

  • 可搬重量と重心位置
    可搬重量には、ワークだけでなく、グリッパー、吸着パッド、カメラ、力覚センサーなどの重量も含まれます。また、重心がフランジから離れる場合は、許容モーメントや負荷曲線も確認します。
  • リーチと設置位置
    目的位置へ届くだけでなく、動作途中でロボットが設備や治具へ干渉しないことが必要です。例えば、パレタイジングでは最下段と最上段、マシンテンディングでは機械内部までの動作を確認します。
  • タクトタイム
    カタログ上の最高速度だけでは、実際の処理時間を判断できません。把持、移動、位置決め、画像処理、信号待ち、ワークの解放まで含め、実際の工程に近い条件で検証します。
  • 周辺機器や既存設備との接続
    PLC、工作機械、溶接機、カメラ、ハンドなどとの通信方式を確認します。起動許可、運転完了、異常、品種番号など、実際に交換する信号も整理してください。
  • 安全性と保守体制
    協働ロボットであっても、安全柵が不要とは限りません。工具、ワーク、動作速度、人の動線を含めてリスクアセスメントを行います。また、導入後に備え、交換部品、バックアップ、異常復旧、作業者教育の範囲も確認します。

機種を決定する前に、可能であれば実際のワークとハンドを使用してテストしてください。加えて、ロボット単体ではなく、設備全体で必要な性能と安全性を満たせるかを確認することが重要です。

協働ロボットメーカーに関するよくある質問

協働ロボットメーカーに関するよくある質問

協働ロボットのメーカーや機種を比較する際に、よく挙がる疑問を整理しました。メーカー選定や導入検討の参考にしてください。

Q1.協働ロボットは、どのメーカーがおすすめですか?

すべての工程に適したメーカーはありません。そのため、対象ワークの重量、必要なリーチ、作業速度、設置環境、ビジョンや力制御の必要性によって、適した候補は変わります。

例えば、同じ10kg可搬の機種でも、リーチ、本体重量、保護等級、対応する周辺機器は異なります。そのため、メーカー名だけで決めず、対象工程に必要な条件を整理したうえで比較してください。

Q2.協働ロボットと産業用ロボットの違いは何ですか?

協働ロボットも、広い意味では産業用ロボットの一種です。主な違いは、人との作業空間の共有を想定した安全機能と、設備構成にあります。

協働ロボットは、接触検知や力・速度の制限などの機能を備えています。一方で、従来型の産業用ロボットは、安全柵で人と設備を分離し、高速・高加速度で運転する構成が中心です。

Q3.協働ロボットなら安全柵は不要ですか?

協働ロボットであっても、安全柵が不要とは限りません。ロボット本体が安全機能を備えていても、ハンド、工具、ワークによって新たな危険が生じるためです。

例えば、鋭利な工具、高温の溶接トーチ、回転工具、重量物などを扱う場合は、リスクアセスメントが必要です。その結果に応じて、安全柵、カバー、安全スキャナー、インターロックなどを追加してください。

Q4.協働ロボットの可搬重量は、ワークの重量だけで選べますか?

可搬重量には、ワークだけでなく、グリッパー、吸着パッド、カメラ、力覚センサー、ツールチェンジャーなどの重量も含まれます。

例えば、可搬重量10kgのロボットへ3kgのハンドを取り付けた場合、ワークへ割り当てられる重量は単純計算で7kg以下です。さらに、重心がフランジから離れる場合は、許容モーメントや負荷曲線も確認する必要があります。

Q5.協働ロボットは既存設備へ後付けできますか?

既存設備へ追加できる場合があります。ただし、設置スペースが確保できても、必要な位置へ届くとは限りません。

まず、ロボットのリーチと動作中の干渉を確認します。加えて、工作機械やPLCとの信号連携、安全機器の設置場所も整理してください。また、既存設備の改造範囲によっては、制御盤や治具の追加が必要です。

Q6.協働ロボットの導入前に実機テストは必要ですか?

可能であれば、実際のワークとハンドを使用したテストを推奨します。カタログに記載された可搬重量や最高速度だけでは、実工程での安定性を判断できないためです。

テストでは、把持の成功率、タクトタイム、位置精度、ワークのばらつき、周辺設備との干渉を確認します。また、溶接、研磨、吸着搬送、画像認識を伴う工程では、仕上がりや認識精度も評価してください。

Q7.メーカーとSIerの役割はどのように違いますか?

メーカーは、主にロボット本体、コントローラ、ソフトウェア、純正オプションを提供します。

これに対してSIerは、ロボットへハンド、カメラ、治具、安全機器、制御盤などを組み合わせ、実際に生産できる設備を構築します。そのため、導入前に設計、製作、試運転、教育、保守の担当範囲を確認することが重要です。

iCOM技研による導入サポート|協働ロボット導入の「壁」を取り除く

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