協働ロボットの技術者になるには collaborative-robot-engineer

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協働ロボットの技術者になるには

少子高齢化に伴う労働力の減少等を背景に、製造業を中心にロボット導入のニーズが増加しています。これに伴い、ロボットシステムの構築を担うロボットシステムインテグレータ(SIer:エスアイアー)の需要も年々増加しています。似たような言葉でSE(エスイー:システムエンジニア)と言うのがあります。SEがシステム開発をするITエンジニア個人を指す呼称であるのに対し、SIerはシステム開発を請負で開発する企業や団体の呼び名です。

SIerに求められる知識や能力は概ね以下の通りです。

基礎知識 システムインテグレーション基礎知識、仕様書作成能力、契約書作成能力など
生産技術 工程分析能力、生産プロセス提案能力、費用対効果分析能力など
安全対応 安全な構造・機構の設計(計算能力)、安全を考慮した電気設計能力、リスクアセスメント能力など
機械設計 機械設計製図技能対応能力、CAD設計対応能力、ハンド設計対応能力など
電気設計 ネットワーク対応能力、制御盤設計対応能力、電気CAD使用能力など
ロボット制御 対応可能メーカー数、用途別ロボットタイプ対応能力、シミュレーション対応能力など
画像処理 文字認識対応能力、バーコード・2次元コード対応能力、外観・画像検査対応能力
システム制御 モーションコントロール対応能力、タッチパネル画面作成能力、ネットワーク技術など
電気配線 動力系配線対応能力、機内配線対応能力、LAN工事対応能力など
機械組立 機械組立対応能力、配管対応能力、組立精度評価能力
品質保証 最終商品の品質分析・確認、図面レビション管理能力、プログラムバージョン管理能力

SIerに求められる知識や能力は多岐にわたる為、個人ではなく事業体に対する呼称となってます。(ごくまれにすべてを一人でこなすスーパーマンがいますが…)
中でも安全対応に対する知識は協働ロボット技術者特有の考え方が必要になりますので、特に重要視される能力になります。